「不動産会社でTikTokなんて意味あるの?」——正直、数年前は弊社にもそう聞かれることがありました。
ところが蓋を開けてみると、不動産業界こそTikTokとの相性が良いジャンルの一つだったんです。物件の内観ツアーは動画映えしますし、「家賃○万円でこの広さ!」というギャップは視聴者の目を止めるのに最適。実際に月60件以上の問い合わせをTikTok経由で獲得している不動産会社も出てきています。
この記事では、TikTokで集客に成功している不動産アカウントの事例と、実際に問い合わせにつなげるための運用ポイントを解説します。
不動産×TikTokが集客に強い3つの理由
ルームツアー動画は「つい最後まで見てしまう」コンテンツ
物件の内覧動画は、TikTokで最も視聴維持率が高いジャンルのひとつです。「次の部屋はどうなっているんだろう」という好奇心が自然にスワイプを止めてくれる。弊社が支援しているクライアントの不動産関連動画でも、ルームツアー形式の動画は平均視聴率が他のフォーマットの1.5倍以上でした。
広告費ゼロで潜在顧客にリーチできる
ポータルサイトへの掲載料や広告費は年々上昇しています。一方、TikTokは無料で投稿でき、フォロワーがゼロでも「おすすめ」に載れば数十万人にリーチできる。コストパフォーマンスの観点では、不動産業界にとってTikTokは破格のメディアです。
物件を「探していない人」にも届く
SUUMOやHOME’Sは「今すぐ引っ越したい人」にしかリーチできませんが、TikTokなら「なんとなく見ていたら素敵な部屋が出てきた」という偶然の出会いを作れます。引っ越しの潜在ニーズを掘り起こせるのはTikTokならではの強みです。
TikTokで集客に成功している不動産アカウント7選【2026年版】
1. Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産
大阪のオシャレ物件を中心に紹介するアカウント。白文字のシンプルなサムネイルで統一感があり、「地下室付き」「隠し部屋あり」など変わった物件を積極的に取り上げています。ユーザーが「え、こんな物件あるの?」とつい見たくなるコンテンツ設計が上手い事例です。
2. LAKIA不動産
LAKIA GROUPが展開する不動産会社で、店舗ごとに地域特化のTikTokアカウントを運用。注目すべきは成果の数字で、TikTokを始めてから月60件以上の反響を獲得し、SNS経由の問い合わせの大半がTikTokからという実績を持っています。コメント欄で家賃や駅からの距離を明記する丁寧な運用も特徴的です。
3. ONLY YOU HOME
フォロワー29万人超、累計300万いいね以上を獲得している住宅系アカウント。2020年からの継続運用で成果を積み上げてきた「継続は力なり」のお手本。毎日投稿を欠かさない姿勢が長期的なフォロワー成長につながっています。
4. 賃タイガー不動産
仲介手数料0円を売りにした不動産会社。TikTokでは個人の内見Vlogスタイルで動画を投稿しており、内見者を主人公にしたルームツアーが人気です。関東・関西・中部・九州と広いエリアをカバーし、地域ごとの物件紹介動画でフォロワーを獲得しています。
5. 部屋探しーず/佐藤 廉
不動産営業マンが「素」のキャラクターで物件を紹介するスタイル。営業トークではなく、友達に部屋を見せるような自然体の語り口が視聴者に刺さっています。営業色を消しながらも、プロフィールのLINEリンクから問い合わせにつなげる導線設計がうまい。
6. スタイリー不動産
20秒前後の短い動画が中心で、サムネイルに間取り画像・最寄り駅・家賃をまとめて表示しています。TikTokの「短尺でテンポよく」という特性を活かしたフォーマット。プロフィールにはLINEへの誘導も設定されており、視聴→問い合わせの動線がシンプルに整理されています。
7. ひがし|同棲の部屋探し|関西
「カップル専門不動産」という独自のポジショニングが見事なアカウント。同棲物件だけでなく、部屋選びのチェックポイントなどお役立ち情報も発信しています。毎日投稿を継続し、いいね数が伸びなかった動画は非表示にするなど、アカウント全体の見栄えを意識した運用が参考になります。
不動産TikTokで問い合わせを増やすための運用ポイント
「物件紹介」だけでは伸びにくい
物件紹介のルームツアーはもちろん大事ですが、それだけでは他のアカウントと差別化が難しい。成功しているアカウントは、物件紹介7割・お役立ち情報2割・エンタメ1割くらいのバランスで投稿しています。「内見で気まずい瞬間あるある」「不動産屋が教える退去時のコツ」といったライトなコンテンツが拡散のきっかけになるケースが多いです。
サムネイルで「家賃」と「エリア」を必ず入れる
不動産系TikTokで伸びている動画の共通点は、サムネイル(最初の1フレーム)に家賃とエリアが明記されていること。「渋谷駅徒歩5分・家賃7万円」のようなインパクトのある情報が冒頭に来ると、視聴者は「え、本当に?」と動画を見始めます。
コメント欄での「接客」が問い合わせ率を左右する
「この物件まだ空いてますか?」「何階ですか?」といったコメントへの返信を丁寧に行うことで、TikTokのコメント欄が事実上の「オンライン接客」の場になります。返信率が高いアカウントはアルゴリズム的にも優遇される傾向があるため、コメント対応はSEOならぬ「TikTokアルゴリズム対策」でもあります。
LINEへの誘導を忘れない
TikTokから直接電話やメールで問い合わせる人は少数派。プロフィールのリンクからLINE公式アカウントに誘導し、そこで内見予約や質問対応につなげるのが王道パターンです。弊社のクライアントでも、LINE誘導を設定してから問い合わせ数が2倍以上に増えた事例があります。
不動産TikTokの注意点
個人情報・物件特定に注意
ルームツアー動画では、窓からの景色やポストの部屋番号など、物件や入居者が特定できる情報が映り込むリスクがあります。撮影前のチェックリストを作成しておくことをおすすめします。
「おとり物件」にならないように
TikTokでバズった物件がすでに成約済みだった場合、「おとり物件だ」と批判される可能性があります。動画の説明文に「掲載時点での情報です」と注記を入れるなど、トラブル防止策を講じておきましょう。
まとめ
不動産業界のTikTok活用は、もはや「先進的な取り組み」ではなく「やらないと差がつく」フェーズに入っています。月60件以上の問い合わせを獲得するアカウントが実在する以上、TikTokは不動産集客の主要チャネルの一つとして定着したと言っていいでしょう。
弊社LEAD ONEでは、不動産業界を含む企業のTikTokアカウント運用を支援しています。ショート動画の企画から撮影、投稿運用までワンストップで対応可能です。「TikTokで集客を始めたいけど何から手をつけていいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

