【2025年11月】TikTokショップで売れているカテゴリーTOP5を徹底分析

TikTok

2024年7月にスタートしたTikTokショップ。わずか3ヶ月で驚異的な売上を記録していることをご存知でしょうか。

私たちは動画マーケティングの専門会社として、TikTokショップの市場動向を常にウォッチしています。今回は、過去90日間の実データをもとに、どんな商品が実際に売れているのか、そしてなぜ売れているのかを詳しく解説していきます。

正直、予想と違う結果もありました。「これが売れてるの?」という意外な発見もあるかもしれません。

なぜ今、TikTokショップなのか

本題に入る前に、少しだけ前提をお話しさせてください。

TikTokショップが日本で本格始動したのは2024年8月16日。つまり、まだ生まれて数ヶ月の市場です。それにも関わらず、すでに数十億円規模の経済圏が形成されています。

従来のECサイトとの最大の違いは、「見て、気になって、その場で買える」という一連の流れがシームレスだということ。動画を見て商品に興味を持ったら、アプリを切り替えることなくそのまま購入できる。この摩擦のなさが、驚異的なコンバージョン率を生み出しているのです。

分析に使用したデータについて

今回の分析には、TikTokショップ専門の分析ツール【Kalodata】を使用しています。

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このツールでは、各カテゴリの売上推移、商品別のランキング、ショップごとの販売実績など、かなり詳細なデータを見ることができます。期間を指定して比較することもできるので、「この1ヶ月で何が変わったのか」といったトレンドの変化も把握できます。

また、今回の計測期間は2025年8月16日〜11月13日までの90日間の計測データです。
また、売上などの数値は販売個数などから計算した推定値です。

第5位:メイクアップ(3ヶ月で4億円)

出典:Kalodata

化粧品全般ではなく、あくまで「メイクアップ」というカテゴリだけで4億円。ファンデーション、リップ、アイシャドウといった、いわゆる色物コスメの分野です。

なぜメイクアップが売れているのか

理由はシンプルです。インフルエンサーとの相性が抜群に良いから。

データを見ると、直営アカウントよりも、提携しているインフルエンサー経由での売上の方が多いんです。考えてみれば当然で、メイクアップって「誰が使っているか」がすごく重要じゃないですか。

信頼している美容系インフルエンサーが「これ良いですよ」と紹介したら、気になりますよね。しかもTikTokなら、実際にメイクしている様子を動画で見られる。仕上がりのイメージも湧きやすい。

売れている商品の特徴

トップはマグネット式のつけまつげでした。3ヶ月で2,300万円の売上です。

これ、接着剤を使わずに磁石でくっつけるタイプなんです。「今までなかった」という新規性が、TikTokのような拡散型プラットフォームでは強い。みんな「これ何?」って興味を持ちますから。

価格帯は2,000円前後のプチプラが中心です。「ちょっと試してみようかな」と思える金額設定が、購入のハードルを下げています。

471店舗が参入する激戦区

メイクアップカテゴリには471ものショップが参入しています。ただし、上位3店舗で市場の33%を占めている状況です。

参入障壁は低いけれど、勝ち残るのは簡単ではない。そんな市場ですね。

重要なのは、いかに影響力のあるインフルエンサーと提携できるか。商品の良さだけでなく、「誰に紹介してもらうか」が勝負を分けます。

第4位:おもちゃ・趣味・ホビー(3ヶ月で7億円)

出典:Kalodata

実は大人が買っている?

一番売れているのは「ぷにぷにする猫のおもちゃ」です。3ヶ月で2,600万円。単価は299円という安さなので、相当な数が売れています。

購入者データを見ると、子どもではなく大人がメインで買っているんです。特に社会人層。

おそらくストレス解消や癒し目的でしょうね。デスクに置いて、ちょっと疲れた時に触る。そういう使い方をしているんだと思います。

ライブ配信との相性

このカテゴリの特徴は、ライブ売上が動画の2倍あること。

おもちゃって、動いているところを見せた方が魅力が伝わるんですよね。ぬいぐるみの柔らかさとか、触り心地とか、静止画では伝わりにくい。

実際、トップショップはライブ配信で月に数千万円を売り上げています。フォロワー9万人で3ヶ月1億円という実績です。

夏休み需要も追い風

今回のデータは8月からの集計なので、夏休み需要が入っています。

プレゼント需要、帰省の手土産需要。そういった季節要因もプラスに働いたはずです。

これからクリスマス、お正月と、ギフトシーズンが続きます。このカテゴリはまだまだ伸びる余地がありそうです。

第3位:スマートフォン・エレクトロニクス(3ヶ月で7億円)

出典:Kalodata

売上は第4位と同額ですが、わずかな差で3位です。

スマートフォン関連機器、いわゆる「スマホアクセサリー」が中心のカテゴリです。

プロジェクターが圧倒的人気

意外だったのが、プロジェクターの人気です。

ショップランキングの1位も5位もプロジェクター専門店。在宅時間が増えて、「お家で映画館気分」という需要が高まっているんでしょう。

価格帯は15,000円から40,000円程度。決して安くはないですが、TikTokで実際に使っている様子を見ると、「これいいな」って思えるんですよね。

動画販売が主流

このカテゴリの面白いところは、ライブよりも動画での売上が多い点です。

家電製品って、スペックや機能をちゃんと説明する必要があります。ライブだと即興的になりがちですが、動画なら編集でわかりやすく伝えられる。

使用シーンを効果的に見せたり、字幕で補足説明を入れたり。視聴者も何度も見返して検討できます。

話題性のある商品が強い

イヤホン型のサングラスも売れています。

2025年から自転車でのイヤホン使用規制が強化される中、「耳を塞がないで音楽が聴ける」という新しいコンセプトが受けているようです。

あとは「折れない・割れない」スマホフィルム。実際に曲げたり叩いたりする検証動画が拡散されて、売上を伸ばしています。

こういう「実験系」「検証系」のコンテンツは、TikTokで強いですね。

第2位:レディースウェア・インナー(3ヶ月で8億円)

出典:Kalodata

アパレルが2位にランクイン。メンズを除いた、レディースだけで8億円です。

ライブコマースの本領発揮

このカテゴリの売上構成を見ると、75%がライブ経由です。圧倒的です。

理由は明確で、服って着てみないとわからないことが多いから。サイズ感、素材感、実際に着た時のシルエット。

ライブ配信なら、モデルが実際に着て動きながら見せられます。「身長160cmでMサイズ着てます」とか、リアルタイムで質問に答えることもできる。

店舗での接客に近い体験を、オンラインで再現できているわけです。

バルーンパンツ旋風

今回のランキングで最も驚いたのが、バルーンパンツです。

上位10商品のうち、なんと3つがバルーンパンツ。1位の商品だけで5,500万円売れています。

バルーンパンツって、裾に向かって膨らみを持たせたシルエットのパンツです。体型カバーができて、それでいてトレンド感もある。価格も2,000円から3,000円程度と手頃です。

TikTokで「#バルーンパンツコーデ」と検索すると、一般ユーザーの投稿がたくさん出てきます。こうしたUGC(ユーザー生成コンテンツ)も、さらなる購買を後押ししています。

プチプラが勝つ理由

アパレルカテゴリの平均価格帯は、かなり低めです。

トップスで1,500円から3,000円、ボトムスで2,000円から4,000円程度。「失敗しても諦めがつく」価格設定が、TikTokでの購入心理にマッチしているんでしょう。

実店舗だと試着できますが、オンラインはそうはいきません。だからこそ、気軽に試せる価格帯が重要になります。

第1位:美容・パーソナルケア(3ヶ月で12億円)

出典:Kalodata

そして堂々の1位は、美容・パーソナルケアです。

12億円。圧倒的です。2位のアパレルが8億円ですから、4億円もの差をつけています。

スキンケアとメイクアップの総合力

このカテゴリには、化粧水や美容液といったスキンケア商品と、先ほどの第5位のメイクアップも含まれます。

つまり、メイクアップの4億円を除いても8億円。基礎化粧品だけで、レディースアパレルと同等の市場規模があるということです。

ライブと動画、両方が機能

売上構成は、ライブが6億円、動画が5億円。ほぼ半々です。

美容商品は、ライブでの実演も効果的ですが、じっくりと効果や使い方を説明する動画コンテンツとも相性が良い。だから両方のチャネルがバランスよく機能しているんです。

インフルエンサーの影響力

このカテゴリでも、直営より提携インフルエンサーの売上が多いです。

美容って、「誰が使っているか」が本当に重要なんですよね。信頼している人が「これ良いです」と言ったら、試してみたくなる。

ビフォーアフターの説得力も大きいです。実際に効果が目に見えるから、購入の後押しになります。

トップショップの圧倒的な強さ

このカテゴリで注目すべきは、1位のショップの売上です。

3ヶ月で約3億円。2位以下を大きく引き離しています。ランキングの1位と3位の商品が、このショップの製品です。

このショップは、強力なブランド力を持つインフルエンサーが運営しています。長年かけて築いてきた信頼、美容に関する専門知識、そして熱心なファンコミュニティ。

さらに、TikTokショップの開始直後から準備していた戦略性。早期参入のメリットを最大限に活かしています。

商品単価の違い

他のカテゴリと比較して、美容カテゴリは平均単価が高めです。

ブランド力があれば、4,000円、5,000円といった価格帯でも売れます。品質への信頼があるからこそ、ユーザーも納得して購入できる。

リピート購入も多いはずです。スキンケアは消耗品ですから、気に入れば継続的に買い続けてくれます。

美容業界にとっての必須プラットフォーム

今、美容業界でTikTokショップは避けて通れない存在になりつつあります。

すでにTikTokで情報発信している美容ブランドなら、ショップ機能を連携させるだけ。投稿の延長線上に売上が生まれます。

特にZ世代やミレニアル世代をターゲットとするなら、もはや必須のチャネルと言っていいでしょう。

データから見えてきた5つの成功法則

ここまでトップ5を見てきて、いくつかの共通点が浮かび上がってきました。

1. カテゴリ特性を理解する

アパレルはライブが75%、家電は動画が60%。カテゴリによって、最適なチャネルが違います。

自社の商品が「見せて売る」タイプなのか、「説明して売る」タイプなのか。それを見極めて、リソースを適切に配分することが重要です。

2. 価格は「試しやすさ」を重視

各カテゴリの成功商品を見ると、価格帯に共通点があります。

メイクアップは2,000円前後、おもちゃは300円から1,000円、アパレルは2,000円から4,000円。「ちょっと試してみようかな」と思える価格設定です。

もちろん、ブランド力があれば高単価でも売れます。でも、初めてTikTokショップに参入するなら、購入ハードルを下げる価格戦略が有効です。

3. インフルエンサーを味方につける

特に美容とメイクアップでは、インフルエンサー経由の売上が直営を上回っています。

自社でコンテンツを作るより、影響力のある人に紹介してもらう。そのためのアフィリエイト設計を、戦略的に考える必要があります。

4. 早期参入の優位性を活かす

トップショップの多くは、開始直後から参入していました。

TikTokショップはまだ生まれて数ヶ月。「このカテゴリといえばこのショップ」というポジションを取れるチャンスは、まだあります。

1年後、2年後に参入しても、先行者にはなれません。迷っているなら、今すぐ始めるべきです。

5. データを見て改善し続ける

「なんとなく」ではなく、数字に基づいて判断する。

どの時間帯のライブが売れるのか、どんなタイトルの商品がクリックされるのか、どの価格帯が購入されやすいのか。

データを見れば、改善ポイントが見えてきます。

過去90日と過去30日、変化するランキング

今回は過去90日間のデータを中心に紹介しましたが、実は期間を変えると順位も変わります。

過去30日間で見ると、2位以下の顔ぶれが入れ替わっているんです。

これは何を意味するか。市場が動いているということです。

新商品の投入、プロモーションの強化、在庫切れによる機会損失。さまざまな要因で、順位は常に変動しています。

だからこそ、定期的にデータをチェックして、トレンドの変化を捉えることが重要なんです。

今回使用した分析ツールについて

本記事で紹介したすべてのデータは、TikTokショップ分析ツール「Kalodata(カロデータ)」を使用して取得・分析しています。

Kalodataでできること

  • カテゴリ別・商品別の売上ランキング確認
  • 競合ショップの販売実績分析
  • 過去90日間、30日間など期間を指定したトレンド分析
  • 売れている商品のタイトル構成、価格帯、バナーデザインの研究
  • ライブ配信と動画投稿の売上比率の把握

TikTokショップで成功するには、勘や経験だけでなく、データに基づいた戦略立案が不可欠です。Kalodataは、市場全体の動きを俯瞰しながら、自社の立ち位置を正確に把握できる強力なツールです。

Kalodataを10%OFFで利用する方法

Kalodataをご利用の際、クーポンコード「LEAD222」を入力すると、毎月10%OFFでご利用いただけます。

www.kalodata.com/

TikTokショップへの参入を本格的に検討されている方、すでに運営中で売上改善を目指している方は、ぜひKalodataを活用してみてください。

 

 

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