企業のTikTok動画の作り方 / 撮影・編集・投稿まで現場目線で完全解説

TikTok

弊社に運用の相談に来る企業のうち、「自社でTikTokを始めたが思うように動かせなかった」というケースは、ここ1年で見ても増えてきています。

その原因を聞いてみると、アルゴリズムの話より前に出てくる言葉が決まっている。「動画をどうやって作ればいいかわからない」「編集に毎回3〜4時間かかってしまう」「撮影のたびに誰かを巻き込むのが大変で続かなかった」。

動画制作のプロセス自体は、手順を整理すれば誰でもできます。難しく感じる最大の理由は、企画・撮影・編集・投稿の各工程で「何を使えばいいか」「どこで判断すべきか」が体系化されていないことにある。

この記事では、企業がTikTok動画を一から作るための全工程を、実務経験ベースで整理します。機材選びから編集アプリの注意点、業種別の成功パターン、内製と外注どちらが自社に向いているかの判断基準まで、現場で実際に直面する疑問に答えていきます。

  1. 企業TikTok動画が「続かない」本当の理由
    1. 落とし穴1:最初から完璧な動画を目指してしまう
    2. 落とし穴2:制作フローが属人化している
    3. 落とし穴3:「再生回数だけ」で判断する
  2. 動画制作を始める前に決めておく3つのこと
    1. 1. 誰のための動画か(ターゲット)
    2. 2. 何を伝えたいか(コンセプト)
    3. 3. 週に何本、誰が作るか(体制)
  3. 企業TikTok動画の作り方:7つのステップ
    1. STEP 1:企画・台本を作る(30〜60分)
    2. STEP 2:機材を準備する
    3. STEP 3:縦型フォーマットで撮影する
    4. STEP 4:編集アプリ・ソフトを選ぶ(重要)
    5. STEP 5:テロップ・BGM・エフェクトを加える
    6. STEP 6:投稿設定(ハッシュタグ・説明文・公開時間)
    7. STEP 7:効果測定と改善サイクル
  4. 業種別・企業TikTok動画の成功パターン
    1. 飲食・小売:「舞台裏」と「製造過程」が強い
    2. 採用広報:「リアルな職場」と「社員の素の姿」
    3. BtoB・専門サービス:「業界の知らなかった常識」
    4. 不動産・建設:「物件・現場の臨場感」
  5. 内製 vs 外注:どちらが自社に合っているか
    1. 内製が向いているケース
    2. 外注が向いているケース
    3. コスト感の目安
  6. 企業SNS動画で成果を出す5原則
    1. 原則1:最初の20本で成功を狙いに行かない
    2. 原則2:「専門家の当たり前」をコンテンツにする
    3. 原則3:社員の「人間性」を出す
    4. 原則4:伸びた動画の「型」を即座に横展開する
    5. 原則5:3ヶ月以内に「勝ちパターン」を1つ決める
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. スマートフォンだけで企業のショート動画は作れますか?
    2. Q2. 動画の最適な長さはどのくらいですか?
    3. Q3. CapCutを企業で使っても問題ありませんか?
    4. Q4. コンプライアンス上の注意点は何ですか?
    5. Q5. 最初から外注したほうがいいケースはありますか?
    6. Q6. 成果が出るまでどのくらいかかりますか?
    7. Q7. 炎上リスクへの対策はどうすればいいですか?
    8. Q8. 競合企業もSNS動画を始めていて差別化できません
  8. まとめ

企業TikTok動画が「続かない」本当の理由

TikTok運用を始めた企業が3ヶ月以内に止まるパターンは、業種を問わずほぼ共通しています。まずここを理解しておくと、後の工程で同じ落とし穴を避けやすくなります。

落とし穴1:最初から完璧な動画を目指してしまう

「クオリティの低い動画を出したら会社のブランドに傷がつく」——この考え方が、最初の投稿を遠ざけます。企画に2週間、撮影に1週間、編集に3日かけて、ようやく1本を公開した頃には熱量が尽きている。こういうケースを何度も見てきました。

TikTokで成果を出している企業アカウントの多くは、最初の10〜20本は明らかに試行錯誤している。バズった動画の前には、再生数が数百回にとどまる動画が必ず積み上がっています。最初から完成度を求めるより、まず出して学ぶことのほうが圧倒的に重要です。

落とし穴2:制作フローが属人化している

「社内でSNSに詳しい人が1人いるから」という理由で、企画・撮影・編集・投稿のすべてをその1人に任せるパターンです。週3本の投稿を1人でこなすと、1ヶ月で合計30〜40時間の工数が消える。本業との兼務なら、2ヶ月で消耗します。

制作フローは分業できるように設計するのが基本です。企画を考える人、撮影に入る人、編集する人、投稿と分析を担当する人——これが別々でも、それぞれが30分〜1時間ずつ動けば週3本は回せます。

落とし穴3:「再生回数だけ」で判断する

TikTokは始めて1〜2ヶ月目に数字が伸びにくいプラットフォームです。再生回数だけを見て「効果がない」と早期撤退する企業は多い。ただ、この時期に大事なのは「視聴完了率」や「プロフィール遷移率」のような質的なデータです。KPIの設定方法についてはTikTok KPI設定 企業向けガイドで詳しく解説しています。

動画制作を始める前に決めておく3つのこと

撮影や編集の前に、最低限3点を固めておかないと、作るたびに方向性がブレます。

1. 誰のための動画か(ターゲット)

「20代に向けて」では粒度が粗すぎます。たとえば「福岡市内の中小企業の採用担当者で、Z世代の採用に課題を感じている人」くらいまで絞ると、動画のトーン・内容・BGMの選び方まで具体的に決まってきます。

ターゲットが曖昧なまま作った動画は、誰にも刺さりません。自社の商品・サービスを必要としている人を1人頭の中に思い浮かべて、その人に向けて話しかけるような動画を作るのが最短ルートです。

2. 何を伝えたいか(コンセプト)

TikTokで成果を出している企業アカウントは、必ずと言っていいほど「1本の動画で伝えることを1つに絞っています」。「会社紹介 + サービス説明 + お問い合わせ誘導」を1本に詰め込んだ動画は、たいてい全部伝わらない。

業種別の定番コンセプトは後のセクションで整理しますが、基本は「教える・驚かせる・共感させる」のどれかに的を絞ること。広い網を張るより、狭い刺さり方を狙うほうがTikTokには向いています。

3. 週に何本、誰が作るか(体制)

週3本を内製で回すには、1本あたり最低でも企画30分・撮影60分・編集90分の計3時間前後が目安です(慣れてきたら半分程度に短縮できます)。週3本なら合計9時間前後。これを本業の中でどう捻出するかを、始める前に決めておかないと続きません。

体制が整わないまま始めると、2ヶ月で止まります。最初から外注も視野に入れておくことをおすすめします。詳しくは後の「内製vs外注」セクションで比較します。

企業TikTok動画の作り方:7つのステップ

実際の制作フローを7つのステップに分けて説明します。順番通りに進めると、最初の1本は3〜5時間で完成します。慣れてくれば2時間を切ることも十分可能です。

STEP 1:企画・台本を作る(30〜60分)

TikTokで視聴者を最後まで引き留めるカギは、最初の2〜3秒です。ここでスクロールされるかどうかが決まる。企業TikTokで使いやすい「冒頭フック」のパターンをいくつか挙げます。

  • 疑問提起型:「○○を知らずに外注すると、こうなります」「なぜ福岡の飲食店はSNSで集客できないのか」
  • 数字提示型:「3ヶ月で月間10万PVを達成した企業がやっていたこと1つ」「SNSを始めた企業の6割が半年以内に止める理由」
  • Before/After型:画面に変化を一瞬で見せる。飲食店なら「仕込み前 → 完成」、採用広報なら「入社1日目 → 6ヶ月後」

台本は箇条書きで十分です。「冒頭フック(3秒)→ 本題(30〜50秒)→ まとめ・行動喚起(5秒)」という3部構成を守るだけで、散漫な動画にはなりません。

台本の書き方についてはショート動画台本の書き方・完全ガイドも参照してください。

STEP 2:機材を準備する

「一眼カメラがないとダメですか?」という質問はよく受けますが、TikTokにおいてはスマートフォンで十分です。むしろ、一眼カメラで撮った映像は「作り込み感」が強く、TikTokのリアルな雰囲気に合わないケースもある。

弊社がおすすめする企業向け最低限の機材構成はこうです。

  • スマートフォン:iPhone 13以降、またはAndroid上位機種。カメラ性能はこのクラスで十分
  • 三脚 or ジンバル:手ブレは視聴完了率を下げます。1,000〜3,000円の三脚でOK。動き回るシーンが多い場合はジンバル(5,000〜15,000円)が有効
  • ピンマイク:音質は視聴継続率に直結します。外部音声が聞き取りにくい動画は途中でスクロールされやすい。ワイヤレスピンマイク(Hollyland Lark M1等、5,000〜10,000円)があるだけで音質が劇的に改善します
  • 照明:自然光が使える窓際での撮影が最も手軽。窓が使えない環境では、リングライト(3,000〜8,000円)を1灯置くと顔の影が消えてプロっぽく見えます

予算の優先順位は「マイク > 照明 > 三脚 > カメラ」です。画質より音質と明るさのほうが視聴体験に影響します。

STEP 3:縦型フォーマットで撮影する

TikTokは縦型(9:16)が基本フォーマットです。横向き動画を縦でトリミングすると、被写体が切れたり画質が荒くなったりします。必ずスマートフォンを縦にして撮影してください。

撮影の際によく見落とされるポイントを整理します。

  • 背景を整える:生活感が出すぎる背景(散らかった部屋・雑然としたオフィス)は、企業の信頼感を損ないます。ロゴ入りの布バナーや、整頓されたオフィス背景が使いやすい
  • テキストが入るスペースを確保する:画面の上下15〜20%は字幕・テキストが重なります。メインの被写体や顔は画面中央〜やや上に配置すると編集時に詰まりにくい
  • 複数テイク撮っておく:同じシーンを3テイク撮っておくと、編集時に最良の素材を選べます。1テイクで完璧に仕上げようとするより、多めに撮ってから選ぶほうが結果的に効率的です

STEP 4:編集アプリ・ソフトを選ぶ(重要)

ここは企業として慎重に判断が必要な部分です。

CapCutの企業利用について:CapCutは操作性が高く個人クリエイターに広く普及していますが、企業利用では注意が必要です。商用利用権・著作権の帰属については利用規約の確認が必須であり、特に大手企業・金融・医療・行政系の組織では社内セキュリティポリシーによって使用を制限しているケースがあります。導入前に法務・情報システム部門への確認を推奨します。

企業が安心して使える主な選択肢は以下の通りです。

  • TikTok内編集機能:最もシンプル。カット・テキスト・BGM・エフェクトが一通り使えます。他ツール不要で完結できるため、担当者の技術差が出にくいのがメリット
  • iMovie(iOS/Mac無料):Appleデバイス使用なら無料で使える。字幕・カット・BGM程度なら十分対応できます
  • Adobe Premiere Rush(月額2,728円〜):スマホとPCのどちらでも使えるAdobe製品。クオリティを上げたい企業に向いています
  • Adobe Premiere Pro(月額3,280円〜):プロ仕様。編集の自由度は最も高いが、学習コストがかかります。専任担当者がいる場合に限定するのが現実的

最初は「TikTok内編集」で十分です。クオリティへの不満が出てきた段階でiMovieやAdobe Rushへ移行するのが、無駄な学習コストを避けるコツです。

STEP 5:テロップ・BGM・エフェクトを加える

TikTokはミュートで視聴されることも多いため、字幕(テロップ)は必須です。台本の主要な言葉を画面に表示することで、音なしでも内容が伝わります。

テロップのポイントを3つ挙げます。

  • フォントは太めを選ぶ:細い明朝体やゴシック体は、スマートフォンの小さな画面では読みにくい。TikTokのトレンドは「太字 + 白文字 + 黒縁」のシンプルな組み合わせです
  • 1フレームに出す文字量は20〜30文字まで:情報を詰め込みすぎると読み飛ばされます。短く区切って、テンポよく切り替えるほうが最後まで見てもらいやすい
  • BGMはTikTokの著作権フリーライブラリから選ぶ:商用利用可能なBGMでないと収益化・広告展開時にトラブルになります。TikTokアプリ内の「楽曲」ライブラリは商用利用OKのものが多く、最も安全です

STEP 6:投稿設定(ハッシュタグ・説明文・公開時間)

動画が完成したら、投稿設定を丁寧に行います。ここを雑にすると、せっかく作った動画のリーチが半分以下になることもあります。

  • 説明文(キャプション):150文字程度が目安。「この動画で何がわかるか」を冒頭に置く。キーワードを自然に含めるとアルゴリズムが内容を認識しやすくなります
  • ハッシュタグ:3〜5個が目安。汎用タグと業種に特化したニッチタグを組み合わせます。ハッシュタグを10個以上並べても効果は薄く、スパム判定のリスクもあります
  • 投稿時間:ターゲット層がアクティブな時間帯に合わせます。BtoB向けコンテンツは平日の12時〜13時・19時〜21時が反応が出やすい傾向があります

STEP 7:効果測定と改善サイクル

投稿後48〜72時間のデータが、その動画の評価指標として参考になります。TikTokのビジネスアカウントで確認すべき主要指標はこの4つです。

  • 視聴完了率:最後まで見てもらえた割合。30〜40%を超えていれば優秀。低ければ冒頭フックか動画の長さを見直す
  • プロフィール遷移率:動画を見てプロフィールに来た割合。認知からフォロー・問い合わせへの動線として重要
  • シェア数:他者に転送されるほどコンテンツの価値が高い。シェアが多い動画のテーマ・フォーマットを横展開する
  • フォロー転換率:動画経由でフォローされた割合。アカウントの中長期的な成長を見るための指標

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業種別・企業TikTok動画の成功パターン

同じ「企業向けTikTok」でも、業種によってバズりやすいフォーマットは異なります。弊社が支援した複数の案件から、業種ごとの傾向を整理します。

飲食・小売:「舞台裏」と「製造過程」が強い

食材の仕込み・商品の製造工程・スタッフの作業風景——こういった「いつもは見えない舞台裏」は、飲食・小売業では非常に強いコンテンツです。完成した料理や商品だけを見せるより、「どのように作られたか」を見せる動画のほうが視聴完了率が高い傾向があります。

特に「○○秒の早回し動画」は、時間をかけた工程を短くまとめられるため、視覚的な満足感と情報量を両立できます。

採用広報:「リアルな職場」と「社員の素の姿」

採用目的でTikTokを活用する企業が増えています。Z世代の就活生がSNSで企業の雰囲気を調べることは、今やめずらしくありません。採用広報で効果が出やすいのは「完璧すぎない等身大の姿」です。

社員が実際に働いている様子、ランチの光景、社内ミーティングの雰囲気——作り込まれたPR動画より、こういったスマートフォンで撮ったような素材のほうが「嘘がない」と感じてもらいやすい傾向があります。

BtoB・専門サービス:「業界の知らなかった常識」

専門知識を「教育コンテンツ」として配信するのが最も再現性の高いパターンです。「○○業界では当たり前なのに、多くの人が知らないこと」というフレームで、プロとしての知見を15〜30秒で凝縮して伝える。コンサルティング・法律・会計・IT・建設など、専門性が高い業種ほど効果的です。

「教えてもらった」と感じたユーザーはプロフィールをチェックしてサービスを調べます。直接的な売り込みなしに、専門家としての信頼を積み上げられるのが強みです。

不動産・建設:「物件・現場の臨場感」

実際の物件内部・施工現場・完成前後の比較——こういった「リアルな現場感」は、不動産・建設業では動画の強みが最も発揮されるコンテンツです。写真では伝わらない「空間の広さ」「現場の雰囲気」「施工のクオリティ」が動画なら伝わります。詳しくはTikTok不動産集客ガイドも参照してください。

内製 vs 外注:どちらが自社に合っているか

「動画は自社で作るべきか、外注すべきか」——これは正解が一つではなく、自社のリソースと目的によって変わります。ただ、判断基準がないまま「なんとなく内製」で進めると、担当者が消耗して半年以内に止まるリスクがあります。

内製が向いているケース

  • 動画撮影・編集の経験がある社員が1名以上いる
  • 日常的にコンテンツのネタが発生する事業(飲食・美容・観光・小売など)
  • 担当者が週に5〜8時間を動画制作に充てられる
  • まずはコストをかけずに試したい段階にある
  • 社内の雰囲気や文化を自分たちで伝えたい(採用広報など)

内製のメリットは、コストの低さと「自社らしさ」が出やすいことです。ただし、トレンドへの対応が遅れやすく、担当者のスキルに成果が依存しやすいリスクがあります。

外注が向いているケース

  • 社内に動画制作の経験者がいない
  • 本業が忙しく、SNSに割ける時間が週3時間以下
  • 3〜6ヶ月以内に目に見える成果を出す必要がある
  • SNS広告(有料プロモーション)まで視野に入れている
  • 過去に内製で試したが成果が出ず、改善の見込みが見えない

外注のメリットは、プロの知見とトレンド対応力です。デメリットとして、社内の「生の声」や日常的な素材が外からは取りにくいことがある。そのため、外注先と社内担当者が連携して動く「ハイブリッド体制」が、多くの企業で最も現実的な落としどころになっています。

コスト感の目安

項目内製外注
月額費用(概算)人件費のみ(機材初期投資は別途)月額10〜40万円前後(内容・本数による)
機材初期費用3〜10万円程度不要(外注先が負担)
立ち上がり速度遅め(スキルアップ期間が必要)早め(即日〜1〜2週で開始可能)
トレンド対応担当者のリテラシーに依存プロの知見で対応

SNS運用代行の費用相場についてはTikTok運用代行の費用と料金相場で詳しく解説しています。

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企業SNS動画で成果を出す5原則

最後に、企業が内製化を進める際に「成果が出るアカウントに共通すること」を5つにまとめます。一般的なハウツー記事には書かれていない、現場感のある話をここでは共有します。

原則1:最初の20本で成功を狙いに行かない

SNS動画のアルゴリズムは、アカウントの「過去の実績」をもとに新しい動画の配信範囲を決めます。つまり最初の20本は、アルゴリズムがそのアカウントの性質を学習している期間です。この期間に再生数が伸びなくても、それはコンテンツの失敗ではなく「学習フェーズ」です。20本を超えたあたりから、同じクオリティの動画でもリーチが広がってくるケースを複数のアカウントで確認しています。

原則2:「専門家の当たり前」をコンテンツにする

自分たちにとって当然すぎることこそ、視聴者には価値ある情報になります。「業界では常識なのに、外の人には全然知られていないこと」を発信するのが最も再現性の高いネタ切れ対策です。20〜30本分のネタをリスト化する「コンテンツカレンダー」を最初に作っておくと、毎回考えるコストが下がります。

原則3:社員の「人間性」を出す

企業アカウントにありがちな「綺麗すぎる動画」は、逆効果になることが多い。ブランドの統一感より、出演者の個性や素の反応のほうがエンゲージメントを高めます。特に採用・BtoB・地域密着型のビジネスでは、「この人に頼みたい」という感覚を動画で醸成できるかどうかが重要です。

原則4:伸びた動画の「型」を即座に横展開する

1本の動画が急に再生数を伸ばしたとき、多くの企業は次の動画で別のネタに行ってしまいます。正解は逆で、同じフォーマット・同じテーマで2〜3本続けることです。バズった型はすぐに横展開する。これが成果を持続させる最短の方法です。

原則5:3ヶ月以内に「勝ちパターン」を1つ決める

3ヶ月さまざまなパターンを試して、最もエンゲージメントが高かった型を「軸コンテンツ」として固定します。その型を週2〜3本の定番として回しながら、月に1〜2本は「実験枠」として新しいフォーマットを試す。この二段構えが、成果の安定と改善の両立につながります。

 

企業アカウントの継続的な運用戦略については企業TikTokアカウント運用ガイドも参照してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. スマートフォンだけで企業のショート動画は作れますか?

作れます。現在のスマートフォンのカメラ性能は、ショート動画制作には十分すぎるほどです。重要なのはカメラより音質と照明。ピンマイク(5,000〜10,000円程度)とリングライト(3,000〜8,000円)の2点があれば、スマートフォン1台で見栄えのする動画が撮れます。

Q2. 動画の最適な長さはどのくらいですか?

企業用途では30〜60秒が最もバランスが良いです。視聴完了率が下がりにくく、情報量も確保できます。ただし、教育・解説系コンテンツは2〜3分でも最後まで見てもらいやすい。ターゲットとコンテンツの性質によって調整してください。

Q3. CapCutを企業で使っても問題ありませんか?

個人利用であれば機能的に問題ありません。ただし、企業としての商用利用は、利用規約と社内のセキュリティポリシーを確認した上で判断してください。特に機密情報を扱う業種では、データのクラウド保存に関するリスクを考慮する必要があります。代替として、iMovieやAdobe Premiere Rushの利用を推奨します。

Q4. コンプライアンス上の注意点は何ですか?

主に4点を確認してください。①出演社員から肖像権の使用同意を書面で取得する、②BGMは商用利用可のものを使用する(SNSプラットフォーム内ライブラリが安全)、③他社名・他社商品名を比較する動画では固有名詞を出さない、④撮影場所に顧客情報・機密資料が映り込まないようにする。特に「社内の日常」を撮る際は、映り込みチェックを徹底してください。

Q5. 最初から外注したほうがいいケースはありますか?

あります。特に「半年以内に問い合わせや採用に繋げたい」という明確な期限がある場合は、内製の学習期間を待っている余裕がありません。また、週に5時間以上をSNSに充てられる担当者がいない場合も、外注のほうが費用対効果が高いです。LEAD ONEでは現状のヒアリングから最適な体制をご提案していますので、まずはご相談ください。

Q6. 成果が出るまでどのくらいかかりますか?

フォロワー数や再生数が安定して伸び始めるのは3〜6ヶ月目以降のケースが多いです。ただし「問い合わせが来た」「採用応募が増えた」という実業への影響は、3ヶ月目あたりから出始めることもあります。即効性より積み上げ型の投資だと理解した上で、KPIと体制を設計してください。

Q7. 炎上リスクへの対策はどうすればいいですか?

事前の対策として、①投稿前に2名以上でチェックするフローを設ける、②炎上しやすいテーマ(政治・宗教・競合比較)を避ける、③コメント欄は最初は「フォロワーのみ」に制限しておく——この3点が基本です。万が一炎上した場合は、削除より誠意ある謝罪コメントのほうが鎮静化しやすいケースが多い。事前に対応フローを社内で決めておくことをおすすめします。

Q8. 競合企業もSNS動画を始めていて差別化できません

競合が増えてきたということは、そのプラットフォームに需要があるという証明でもあります。差別化は「コンテンツの形式」より「発信する視点」で生まれます。同じ業種でも、自社ならではのエピソード・失敗談・ノウハウは必ず存在します。特定の業種・エリア・ターゲットに絞った「狭くて深い専門性」が、競合の多い領域で生き残る鍵です。

まとめ

企業がショート動画を作るための工程を7つのステップで整理しました。重要なポイントをおさらいします。

  • 準備段階:ターゲット・コンセプト・体制の3点を先に固める
  • 制作工程:企画→機材準備→撮影(縦型9:16)→編集→テロップ・BGM追加→投稿設定→効果測定のサイクルを回す
  • 機材:スマートフォン+ピンマイク+照明で十分。カメラより音質と明るさを優先する
  • 編集ソフト:まずプラットフォーム内編集から始め、クオリティへの不満が出てきたら移行する。企業利用では著作権・セキュリティの確認が必要
  • 継続のコツ:最初の20本は学習期間と割り切り、伸びたパターンを横展開して「型」を固める

SNS運用を外部に依頼することをご検討の場合は、TikTok運用代行 福岡の選び方もあわせてご覧ください。企業がSNS運用を始める際の体制設計については企業のTikTok始め方ガイドが参考になります。

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