「不動産でTikTokはさすがに関係ないでしょう」と思っている方に、一度聞いてみたいことがあります。
今のお客さんは、物件を探すとき最初に何を開くでしょうか?
SUUMOやホームズで条件を絞る前に、TikTokやYouTubeで「マンション 見学」「一人暮らし 部屋探し」「住宅ローン 注意点」を検索する人が増えています。不動産に限らず、高額商品の購入前にSNSで情報収集する行動は、もう特定の世代に限った話ではありません。
弊社LEAD ONEは福岡を拠点に不動産会社を含む複数の業種でTikTok運用支援をしてきました。当初「うちは不動産だから関係ない」と思っていた企業が、1年後に「TikTok経由で問い合わせが来るようになった」という変化を経験しているケースは一定数あります。
この記事では、不動産会社がTikTokで集客するための具体的な方法を解説します。「何を投稿すればいいかわからない」「動画を始めたが反応がない」という段階の方に、特に読んでほしい内容です。
なぜ不動産×TikTokは集客に向いているのか
誤解されがちなのですが、TikTokは「若者向けのエンタメSNS」ではなくなっています。2023年以降、30〜40代のビジネスパーソンや主婦層のユーザーが急増しており、「情報収集の場」としての使われ方が定着しつつあります。
不動産との相性が良い理由は、主に3つあります。
1. 「物件の雰囲気」を動画でしか伝えられない
写真や間取り図では伝わりにくい「部屋の広さ感」「採光の様子」「近隣の生活環境」を、1分以内の動画で一気に伝えられます。
内見に行く前にある程度の雰囲気を掴みたいという需要に、物件紹介動画はダイレクトに応えられます。
2. 住宅ローン・法律知識系コンテンツの需要が高い
「住宅ローン控除 わかりやすく」「不動産 購入 注意点」といった情報収集系の検索が、TikTok上でも活発です。
難しいテーマをわかりやすく解説するコンテンツは再生数が伸びやすく、「この会社は信頼できそう」という印象を与えるE-E-A-T強化にもなります。
3. 競合がまだ少ない
全国の不動産会社でTikTokを本格運用している企業はまだ少数です。地域密着型の不動産会社がいち早くアカウントを育てれば、エリア内での認知度で先行できます。
競合が動き始めてから参入するより、今が参入のタイミングとして相対的に有利な状況です。

不動産会社のTikTokコンテンツ 3つのパターン
「何を投稿すればいいかわからない」という声はよく聞きます。実際に再生数や問い合わせに繋がりやすいコンテンツパターンを3つ紹介します。
パターン1:物件紹介動画
最もシンプルなのは、物件の内部を動画で見せること。
ポイントは「ここが売り」を最初の3秒で出すことです。「〇〇円台なのにこの広さ」「南向きで光がここまで入ります」など、数字と視覚的な驚きを冒頭に持ってくると視聴完了率が上がる傾向があります。
撮影は最新のスマートフォンで十分です。手ぶれが少なく、自然光を活かした明るい映像が撮れれば、プロの機材は必要ありません。ただし、マイクの音質だけは気をつけてください。映像よりも音の悪さのほうが、視聴者が離脱する原因になります。
パターン2:知識提供・解説コンテンツ
「住宅ローンの変動金利と固定金利の違いをわかりやすく解説します」「一人暮らしの物件探しでよくある失敗パターン」「内見時に必ず確認すべき3つのポイント」——こういった情報提供系のコンテンツは、拡散されやすい特徴があります。
視聴者は会社に問い合わせる前に「信頼できる専門家かどうか」を判断します。わかりやすい解説動画を継続して投稿することで、「相談するならこの会社」という認知が積み上がっていきます。弊社が支援した複数のアカウントで、知識提供系の動画がきっかけで初めて問い合わせが来たというケースは少なくありません。
パターン3:スタッフ紹介・企業ブランディング系
「この不動産会社に相談してみたい」という気持ちは、人柄の見えやすさに左右されます。代表や担当者が顔出しで話す動画、スタッフの日常やオフィスの雰囲気を見せるコンテンツは、「親しみやすさ」と「安心感」を同時に伝えられます。
特に地域密着型の不動産会社に効きやすいパターンです。「地元の会社」「顔が見える担当者」というリアリティが、全国チェーンとの差別化になります。
問い合わせに繋げるためのアカウント設計
動画を投稿するだけでは問い合わせには繋がりません。「見てくれた人を次のアクションに誘導する」設計が必要です。
プロフィールに「次の行動」を書く
TikTokのプロフィール欄には、短い自己紹介と外部リンクを置けます(ビジネスアカウントのみ)。「物件のご相談はプロフィールのリンクから」など、行動を促す文言を自己紹介に含めておくことが大切です。
外部リンクには自社サイトの問い合わせページ、LINE公式アカウントの友達追加URL、資料請求フォームなどを設定します。
TikTokのアルゴリズムはコメント・保存・シェアを重視するので、「コメントで物件番号を教えてください」など、視聴者の能動的なアクションを促す仕掛けも有効です。
動画内CTA(行動喚起)の入れ方
動画の最後に「この物件の詳細はプロフィールリンクから」「住宅ローンのご相談は下のリンクへ」といったテロップを入れるのが基本です。TikTokでは動画内に外部リンクを直接貼れないため、プロフィール経由の誘導が中心になります。
ただし、毎回の動画に「問い合わせはこちら」を付けると売り込み感が強くなります。物件紹介や知識提供系の動画では最後にさりげなく案内する程度にして、「関係性を積み上げた上でのCTA」を意識するとユーザーの離脱が少なくなります。
LINE連携で「匿名の相談窓口」を作る
不動産の場合、「いきなり電話や来店はハードルが高い」と感じる潜在顧客が多い。LINEのオープンチャットや公式アカウントを用意して、TikTokプロフィールからLINEへの誘導を作ると、敷居の低い接点が生まれます。TikTokで信頼を積み上げ → LINE友達登録 → 個別相談という流れは、不動産のような高関与商品に合ったファネル設計です。

TikTok広告(TikTok Ads)の活用
オーガニック(自然流入)の投稿で認知を積み上げながら、重要な物件や新着情報はTikTok広告で一気に届ける、という組み合わせが効果的です。
不動産に向いている広告フォーマット
インフィード広告(通常フィードに表示される動画広告)が不動産用途には使いやすいフォーマットです。15〜60秒で物件の訴求ポイントと「問い合わせはこちら」のCTAボタンを組み合わせることで、広告として見せながら情報提供の役割も果たします。
ターゲティングの精度
TikTok広告は、年齢・居住地域・興味関心・行動データによるターゲティングが可能です。「福岡市内・25〜40歳・住宅関連コンテンツに反応している層」のように絞ることで、物件エリアに近い見込み客に届けやすくなります。地域密着型の不動産会社にとって、エリア絞り込みの精度は重要なポイントです。
広告運用の注意点
広告を始める前に、オーガニックコンテンツである程度の実績(チャンネルの信頼性)を作ってから広告に予算をかけるほうが費用対効果が上がりやすい。広告をクリックしたユーザーがプロフィールを見たとき、投稿がゼロだと離脱されます。まずは月3〜5本の投稿を3ヶ月続けてから広告に移行するのがおすすめの順番です。
やってしまいがちな失敗と改善策
弊社が不動産会社のSNS支援をしてきた中で、よく見るつまずきパターンを共有します。
「物件を並べるだけ」で差別化できない
物件情報をSUUMOのような見せ方で動画にしても、TikTokのフィードでは埋もれます。同じ物件でも「夕方の光がこう入ります」「ここがデッドスペースになりやすいのでこう使います」という視点を足すだけで、動画としての価値が変わります。「この不動産会社は見る目がある」という印象を作ることが、TikTokで差別化する本質です。
専門用語を使いすぎる
「建蔽率」「容積率」「告知義務物件」など、業界では当たり前の言葉でも一般の視聴者には伝わりません。特にTikTokはスクロールして次の動画に移るまでのスピードが速い。わかりにくいと感じた瞬間に離脱されます。専門用語は使うとしても、必ず平易な言葉で言い換えを添えてください。
投稿が不定期になる
TikTokのアルゴリズムは、継続的な投稿を好みます。週1〜3本のペースで3ヶ月続けることが、成果が出るまでの最低ラインです。不定期な投稿ではアカウントの成長が遅くなります。コンテンツのストックを2〜3週間分作りためてから投稿を始めると、継続しやすくなります。
TikTokを始める前に確認すること
不動産業界は宅建業法の規制もあるため、広告表示には注意が必要です。物件の価格・面積・所在地など、不動産広告のルールはTikTok上の投稿にも基本的に適用されます。動画内で価格を表示する場合は「(消費税別)」「(管理費別)」などの併記が必要なケースがあります。コンプライアンス確認は運用開始前に必ず行ってください。
また、競合他社の物件動画を参考にしながら自社動画を作る際に、他社の映像や写真を無断使用しないよう注意が必要です。特に物件写真の著作権は発注元の不動産会社または撮影者にあるため、他社コンテンツの流用はトラブルの原因になります。
まとめ
不動産会社がTikTokで集客するために、まず押さえておきたいポイントをまとめます。
- コンテンツは3パターンで回す:物件紹介 × 知識提供 × スタッフブランディング
- プロフィールに問い合わせ導線を置く:LINE連携で低ハードルの接点を作る
- 広告は3ヶ月後から:まずオーガニックで信頼を積み上げてから予算をかける
- 週1〜3本・3ヶ月継続:不定期投稿では成果が出にくい
TikTokをビジネスに活用する基本的な始め方については、企業のTikTok始め方ガイドもあわせてご覧ください。TikTok運用を外部に任せる場合の費用感については、TikTok運用代行の費用相場を参考にしてみてください。福岡・九州での導入事例はTikTok運用代行 福岡のページで紹介しています。
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