動画制作を始めて依頼するときに、かかる費用に関してはどうしても気になりますよね。
私自身も、過去に別の事業をしていたときにはどのようにして外注先を選べばいいのかでかなり迷いました。業者によって料金もピンからキリまであるので、何を判断基準で選べばいいのだろうと。
そこで今回は、動画の制作業者がどのようにして料金を設定しているのかをテーマに話していきます。
具体的に弊社がお見積もりをいただいてから料金を算出するまでの実例もあげながら解説していこうと思います。
動画制作の費用が決まる5つの工程
ここでは大きく5つの工程に分けて、それぞれどの工程で何にコストがかかるのかということについて触れていきます。
①動画の企画にかかるコスト
まず、動画を制作すると言ってもいきなり撮影を行うわけではありません。
撮影の前にしっかりと動画の企画を立てて、どのような構成で仕上げていくかを定める必要があります。
何も企画をせずにいきなり動画を撮影する人もいるようですが、これだと本当に求める成果を得る動画を作ることはできません。
はっきり言って、撮影のテクニックや編集のクオリティと同等かそれ以上に『企画力』は大事です。
なぜなら「それっぽい動画」なら誰にでも作れますが、しっかりと成果をあげる動画を企画できる人は限られているからです。
企画が決まればあとはそれに則って撮影と編集をしていけばいいからです。
ですので、まずはしっかりと『何のための動画を作るのか』と言うことを定め、その目標を達成させるための構成を考えます。
この企画を担当する人の時間価値や企画にかかる日数などによって、まず企画のコストが変わってきます。
例えばプロの映像作家にお願いするとなれば、それ相当の金額が企画の段階でもかかってくるわけです。
②撮影にかかるコスト
次に撮影にかかるコストを計算します。ここはイメージしやすいのではないでしょうか。
企画の内容で撮影の規模は変わってくるので、ここでトータルの予算は大きく変動してきます。
具体的には
・撮影スタッフの人件費
・撮影の機材費用
・撮影場所の場所代
・演出効果にかかる道具代
・撮影時間と日数
などです。
これは企画の内容によって異なってくるので、企画の内容で撮影費用は大きく上下します。
③編集に関わるコスト
撮影した素材を形にしていく上での編集コストです。
映像を繋げるだけの動画もあれば、アニメーションなどをがっつり加えて作る動画もあります。
それによって編集に求められる技術や日数などが大きく異なります。
動画の見積もりを出す際は、企画から逆算してどれくらい編集に人材と日数がかかるかで異なってきます。
④クリエイターの時間単価
「動画制作」といっても実際にそれを作るクリエイターの能力によってかかる金額はかなり変わってきます。
それこそ、1つの作品で数千万円のコストがかかる人もいれば、数万円で対応してくれる人もいます。
単純にクリエイターのブランド力が高ければ高いほど、その人の時間価値も高くなるので必然的にトータルの制作コストも高くなります。
また、クリエイターの時間単価は客観的に算出できるものではなく、本人が自分で自分の価値を見定め算出するので、一概に『相場は〇〇円』と算出しづらいのが本当のところです。
⑤アフターフォローにかかるコスト
実際に動画が完成しても、そこで終わりではありません。
中には制作物だけ作ってあとは丸投げみたいな制作会社もあるかもしれませんが、成果をあげる動画にするのはそのアフターフォローも欠かせません。
動画を使ったプロモーション戦略の立案や、実施に対するサポート。
YouTube動画などであれば再生数や再生時間などの実際の数値を計測してそこから改善策を考えるといった部分。
ここはマーケティングの部分にもなってきますので、作るだけの案件なのか、ここのマーケティングまでも任せるのかによってコストは変わってくるということです。
まとめると、
①企画にかかるコスト
②撮影にかかるコスト
③編集にかかるコスト
④クリエイターの時間単価
⑤アフターフォローにかかるコスト
細かい部分を言えば他にも要因はありますが、大枠を言えばこの4つの要素によって1件あたりの単価が決まってきます。
実際に見積もりを出してもらう段階で、どこの工程でどれくらいの費用を必要としているのかを明確に出す業者もあれば、そこを不明確にしている業者もあります。
気になる場合は見積もりをもらった後に、企業の方に問い合わせてみるのもいいかもしれませんね。