Instagram運用代行の費用を比較するときは、月額だけでなく、何を何本作り、誰が撮影し、どこまで運用するかを揃えてください。写真を自社で用意するプランと、訪問撮影・リール制作まで含むプランでは、同じ「運用代行」でも見積もりの中身が違います。
例えば、LEAD ONEの店舗向けサービス「Insta ONE」は月5万円、初期費用5万円です。どちらも税抜で、フィード月5投稿と3か月に1回・半日の一眼撮影などを含みます。一方、リール制作や広告運用は基本料金に含まれません。対象は福岡市内・近郊の指定5業種の店舗です。
この記事では、こうした公式の料金例を使い、初期費用・月額・追加費用を分けて確認する方法を解説します。「業界平均は一律にいくら」と決めず、自社に必要な作業と予算が合うかを判断するための比較表と依頼文も用意しました。
Instagram運用代行の費用は4つに分けて比べる
月額の安さだけで比較すると、含まれる業務範囲がまったく違うものを並べて見てしまいます。最初に、見積もりを次の4区分へ分けましょう。
| 費用の区分 | 対象になる作業の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 初期費用 | 現状確認、コンセプト設計、プロフィール整備、投稿の型づくり | 納品物は何か。初月の月額料金も別にかかるか |
| 継続の月額料金 | 企画、投稿制作、予約投稿、レポート、定例会 | 投稿形式別の本数、撮影の有無、確認・修正の範囲 |
| 追加・実費 | リール追加、再撮影、交通費、素材購入、対応範囲外の修正 | 追加になる条件、単価、見積もりを出すタイミング |
| 広告にかかる費用 | 媒体へ支払う配信費、広告運用の手数料、広告用素材の制作 | 通常投稿の運用費と分かれているか。最低手数料はあるか |
「撮影込み」「分析込み」だけでは内容が足りません。撮影は場所・回数・時間、分析は対象指標・報告方法・改善提案の範囲まで確認します。
初月の請求方法も揃える必要があります。例えば、CIN GROUPの公式料金案内では、初月は運用設計の費用を受け取り、月額費用は受け取らないと説明しています。初期費用と初月の運用費を両方請求する契約も考えられるため、見積書では請求開始月を分けて書いてもらいましょう。
公式料金の例で、金額と対応範囲を一緒に確認する
次の表は2026年9月21日に確認した公開料金の例です。各社の対象地域や投稿形式が異なるため、業界平均や同一条件での安さランキングを示すものではありません。
| サービス・プラン | 月額・初期費用 | 投稿・撮影の主な範囲 | 比較時に残る確認 |
|---|---|---|---|
| LEAD ONE「Insta ONE」基本プラン | 月5万円、初期5万円。税抜 | フィード月5投稿、企画・予約投稿・月次レポート。一眼撮影は3か月に1回・半日 | 3か月契約〜・自動更新。福岡市内・近郊の飲食店、サロン、小売店、レジャー施設、クリニックが対象。リール等は別 |
| INSTA-PRO「LIGHT」 | 月5万8,000円、初期0円。税別 | 店舗支給の写真でフィード月8本、ストーリーズ月10本などを運用 | 1か月単位。撮影を任せるプランではないため、素材の用意を誰が続けるか確認 |
| INSTA-PRO「STANDARD」 | 月17万8,000円、初期0円。税別 | フィード月8本、リール月4本、ストーリーズ月10本、月1回・2時間の訪問撮影など | 撮影交通費込みは東京23区。東京近郊は別途交通費、それ以遠は個別相談 |
出典:Insta ONEの公式料金・提供条件、INSTA-PROの公式料金・提供条件。INSTA-PROは飲食店向けサービスです。表は主な範囲の抜粋で、修正回数など記載のない条件は各社へ確認してください。
このように、金額と同時に「写真を用意する担当」「動画の有無」「撮影の頻度」「地域」を見ると、自社が別に用意すべき仕事が分かります。月額を投稿本数で割った金額だけでは、初期設計や撮影、分析まで含めた費用を比較できません。
Insta ONEの基本料金には、リール等の動画制作、ストーリーズ運用、コメント・DM対応、広告運用・広告費、追加撮影、近郊エリアの交通費は含まれません。別業種や別地域へ同じ料金を適用できるとは限らないため、対応条件を先に確認してください。
見積もりの価格差を、工程と社内負担から読む
現行の見積もりに「投稿本数・撮影の方式と頻度・企画の有無」が書かれていれば、比較の土台ができます。さらに、次のように作業の区切りを揃えると、依頼後の認識違いを減らせます。
| 工程 | 揃えたい条件 | 自社に残りやすい作業 |
|---|---|---|
| 企画・設計 | 投稿テーマ、投稿カレンダー、企画の見直し頻度。既存アカウントの整理を含むか | 商品情報、価格、営業時間、掲載できる内容の確認 |
| 撮影・素材準備 | 写真か動画か、撮影場所・時間・頻度、用意するカット、天候等で再調整する条件 | 商品や店舗の準備、出演・立ち会い、素材の受け渡し |
| デザイン・動画制作 | 写真1枚とカルーセルの枚数、動画の本数・尺、文章作成、サイズ違いの扱い | 内容確認、表現や素材の利用可否の確認 |
| 投稿・修正 | 入稿だけか公開までか、承認締切、修正回数、承認後の変更 | 社内の確認者をまとめること、変更情報の連絡 |
| 分析・改善 | レポートだけか定例会・次月企画の修正までか | 予約・来店・問い合わせなど社内側の情報共有 |
| コメント・DM | 一次返信の範囲、対応時間、店舗へ引き継ぐ条件 | 予約の確定、個別判断、苦情などの最終対応 |
特に「月8投稿」は、写真8枚なのか、複数枚のカルーセル8本なのか、リールも含むのかで変わります。制作本数、投稿回数、納品ファイル数を一つの数字にまとめないことが大切です。
素材支給で撮影の外注費が見積書に載らなくても、自社の撮影・選定・送付には時間がかかります。反対に、撮影込みでも店舗情報の確認や立ち会いまで代行側だけで完結するとは限りません。費用を抑えたい場合は、価格の低い会社を探す前に、社内で無理なく担当できる工程を決めましょう。
会社か個人かだけで品質・対応を決めることも避けます。担当者、確認の手順、不在時の連絡先、対応範囲を同じ質問で確認した方が、自社の条件と照らし合わせやすくなります。
月額だけでなく、契約期間の総額を出す
比較する期間を決めたら、初期費用+期間中の月額料金+必要な追加費用+広告費・運用手数料を合計します。税区分も揃えましょう。
Insta ONEの基本プランを最初の3か月利用する場合、公開料金に基づく計算は「初期費用5万円+月5万円×3か月=20万円(税抜)」です。追加オプションや近郊エリアの交通費などがない条件での金額です。
同プランに、公開オプションの「リール月2本・月5万円追加」を3か月付けるなら、追加分は15万円、合計は35万円(税抜)になります。リールはまとめ撮り素材から編集する条件なので、動画用素材を追加で撮る必要がある場合は撮影条件も確認します。
これは自社の公開プランを使った計算例であり、他社でも同じ料金・条件になるという意味ではありません。また、3か月分の総額は3か月後の自動終了を意味しません。更新・終了の連絡期限まで確認しておきましょう。
期間の総額と、実際に支払う月を分けて確認する
同じ3か月分の総額でも、契約時にまとめて支払う場合と、毎月支払う場合では社内の予算手配が変わります。期間の総額に加え、次の内容を見積書や請求条件で確認してください。
| 確認する時点 | 書き出しておくこと |
|---|---|
| 契約・開始時 | 初期費用と前払い分、対象となる制作・運用期間、支払期限 |
| 各月 | その月の支払額、追加撮影などの実費、追加依頼の承認者 |
| 更新・終了時 | 次の料金が発生する条件、変更連絡の期限、未制作分の扱い |
これは見積もりを整理するための確認表で、Insta ONEや掲載各社の請求方法を示すものではありません。支払額の合計と契約期間の費用が一致しない場合は、対象期間や前払い分を確認し、同じ費用を二重に足さないようにします。
追加費用と契約終了時に確認する項目
- 撮影の追加:新商品、撮影場所の追加、再撮影、交通・出張の費用。
- 制作・修正の追加:投稿形式や本数の変更、承認後の差し替え、規定回数を超える修正。
- 素材の利用範囲:写真や動画を自社の別媒体でも使えるか、編集データの納品を含むか。契約終了後の使用条件も確認。
- プランの変更・終了:最低契約期間、自動更新、変更や解約の申出期限、途中終了時の精算、アカウント管理の引き継ぎ。
- 広告:媒体へ支払う金額、手数料、素材制作費を分ける。通常投稿の運用料に広告一式が含まれると推定しない。
契約期間が長いことだけで良し悪しを決める必要はありません。必要な撮影・制作がいつ行われ、どの時点で見直し、変更や終了ができるかを予算と合わせて確認してください。
費用を抑えるなら、依頼範囲と進め方を調整する
撮影は、使う投稿を決めてからまとめる
まとめ撮りは、撮影ごとの準備や移動をまとめる方法です。ただし、商品や営業情報が頻繁に変わる場合には、追加撮影が必要になることもあります。先に投稿テーマと必要な写真・動画の一覧を作り、何か月分を用意できるか確認しましょう。
撮影回数を減らしても、企画・編集・投稿・分析の作業が同じ割合で減るわけではありません。「回数が3分の1だから総額も3分の1」とは計算せず、削れる見積項目を具体的に確認します。
自社が困っている工程から外注する
写真や文章を用意できるなら、デザインと投稿作業だけを相談する選択があります。素材づくりで止まっているなら、撮影と投稿制作を合わせて相談した方が、必要な社内作業を整理しやすくなります。
フィード、リール、ストーリーズをすべて増やす前に、目的と社内体制から必要な形式を選びます。形式を絞れば必ず成果が出る、費用が何割下がるといった一律の保証はできません。
確認者と修正のタイミングを揃える
社内の意見をまとめる担当者を決め、企画確認と完成後の修正を分けます。投稿予定をまとめて確認する場合も、変更が起きたときの連絡先と締切を決めておきます。
手戻りを減らせても、自動的に料金が下がるわけではありません。確認の負担、納期、修正範囲を含めて、継続できる進め方を合意するための工夫です。
内製と外注は、実際の時間と必要な支援で判断する
社内運用の費用を「担当者を1人採用する費用」とだけ比較すると、今いる人が一部を担当できる場合を見落とします。まず、企画、撮影、制作、投稿、分析に使った時間を自社で記録してください。
| 自社の状況 | 検討する分担 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 必要なスキルと作業時間を確保できる | 内製を継続し、難しい工程だけ相談 | 継続できる時間が取れているか。確認と振り返りもできるか |
| 素材はあるが制作・投稿が滞る | 制作や投稿を部分外注 | 素材を揃える担当と締切、制作形式・本数 |
| 素材準備から分析まで負担が大きい | 撮影を含めた運用を相談 | 自社に残る情報提供・承認・立ち会いの時間 |
| 実行担当はいるが改善の判断に迷う | 設計や分析の支援を相談 | 提案を自社で実行できる体制があるか |
説明用の仮定として、社内作業が月12時間、社内で置いた時間単価が3,000円なら、時間コストは月3万6,000円です。外注しても確認に月4時間残るなら、時間コストは1万2,000円残ります。業界標準の工数・賃金ではなく、各社の数字に置き換える計算です。
外注によって空いた8時間は、そのまま現金の利益が増えたことにはなりません。別の仕事へ使える時間、外部への支払額、必要な品質、実際の予約・問い合わせを分けて評価しましょう。フォロワー数が増えただけで、運用費を回収できたとも判断しないようにします。
同じ条件で見積もりを依頼するための記入例
次は飲食店を想定した説明用の例です。LEAD ONEの実案件や、特定プランの約束ではありません。自社の条件に書き換えて使えます。
目的:店舗情報とメニューを伝え、予約ページへの案内を整えたい。
対象:店舗アカウント1件。所在地と現在のアカウントURLを共有する。
制作範囲:フィード月5投稿。写真1枚とカルーセルの扱い、最大枚数を分けて提示してほしい。リール月2本は別案で比較したい。
素材:既存写真は一部あり。訪問撮影を含む場合の頻度・時間・準備物・追加撮影費を知りたい。
運用範囲:企画、文章、予約投稿、レポートを依頼。コメント・DM対応と広告は別項目にしてほしい。
確認体制:社内の確認窓口は1名。企画と完成原稿の確認手順、締切、修正回数を示してほしい。
料金・契約:初期費用、月額、追加費用、税区分、最低契約期間、期間内の総額、更新・終了条件を分けてほしい。
納品・報告:写真・制作データの納品範囲、使える媒体、終了後の使用条件、レポート項目を確認したい。
各社の返答を並べ、空欄の条件を補ってから金額を比べます。レポートの例を確認するときは、顧客情報を伏せた見本や項目一覧でも判断材料になります。実物を公開できないことだけで対応品質を決めつけないようにしましょう。
福岡で依頼先を探すときの確認点は、Instagram運用代行の会社選びで補えます。InstagramとTikTokなど複数媒体の分担を考える場合は、SNS運用全体の依頼範囲と選び方も参考にしてください。媒体を増やしただけで、必ず総額が下がるわけではありません。
福岡市内・近郊の飲食店、サロン、小売店、レジャー施設、クリニックで、フィード運用と定期撮影を検討している方は、上記のInsta ONE公式ページで料金・対象条件と資料請求先をご確認ください。対象業種や地域に当てはまらない場合、必要な範囲をまだ決められない場合は、所在地・業種・現在の運用状況を添えて個別にお問い合わせください。対応可否と見積もりの範囲から確認します。


