展示会動画を依頼する前に|無音・ループ・画面比率の決め方

展示会ブースの大型画面を写したモノクロ写真風コラージュに「展示会動画の依頼」と記したアイキャッチ 動画制作
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展示会で動画を流すなら、制作会社へ相談する前に「どの画面で、どんな条件で再生するか」を会場担当者へ確認してください。音が出せない、縦型画面を使う、一定時間で別の映像へ切り替わるなど、再生条件によって必要な編集と納品データが変わるためです。

本記事では、展示会ブースで商品やサービスを紹介する動画を想定し、無音再生・ループ・画面比率を中心に、依頼前に決める項目を整理します。展示会機材の設置・操作や会場への配信手配を依頼できるという説明ではありません。動画の企画・撮影・編集・納品を相談する場合は、スポット動画制作の案内で現在の制作範囲を確認してください。

最初に会場へ聞くのは「機材名」より再生条件

展示会の担当者へ、まず「使用する画面の向きと解像度」「音声を出せるか」「動画の再生方法」「納品形式の指定があるか」を聞きます。型番だけ聞いても、再生機器が別に用意される場合や、会期・ブースごとに運用が異なる場合、編集側が必要な条件を判断できないことがあります。

依頼窓口が会場運営会社、主催者、ブース施工会社のどこかも確認しておきましょう。画面の仕様は施工会社、音量や再生時間は主催者など、条件を別々の担当者が持っていることがあります。回答が揃わない項目は「未確認」として制作会社に共有し、仮の仕様を決め打ちしないのが安全です。

会場へ聞く項目返答の例制作に関わる理由
画面の向き・表示領域横向き、縦向き、複数画面など構図や文字の置き方が変わる
音声の扱い音出し不可、指定音量内、イヤホンのみナレーションやBGMに頼らない編集が必要か決まる
再生方法連続再生、時間指定、別動画との交互再生冒頭・末尾と動画の長さを設計する材料になる
納品条件指定のファイル形式、容量上限、提出方法書き出し設定と受け渡し日を決められる
利用条件会期後のWeb/SNS掲載、広告利用の予定音源・出演者・素材の権利確認に関わる

ここにある回答は記入例です。必要な形式や上限は会場・再生機器の仕様に従い、一般的な値を当てはめないでください。

無音でも伝わる映像にするには、音声以外の情報を決める

音が出せない会場では、ナレーションの内容をそのまま字幕にするだけでは、読む量が多くなり画面を見てもらえる時間を超えることがあります。通路から見る人に最初に伝えたい情報を一つ決め、画面上の短い見出し、商品の動き、図や実演など、映像だけでも意味が分かる順に並べます。

たとえば、機能を複数説明するより「誰のどんな作業を助けるか」を先に示すと、立ち止まる前の短い視聴でも内容をつかみやすくなります。これは構成上の提案です。文字の大きさや表示秒数に一律の正解はないため、実際に使う画面と想定視聴距離を制作担当者と確認してください。

会場で音声が使える場合でも、音が常に聞こえるとは限りません。無音でも要点が伝わる構成を基本にし、音声を加えるなら、BGM・ナレーションの有無と権利確認を別項目として依頼票に記載します。

ループ再生は最初と最後のつながりを指定する

ループ再生では、映像の最後から冒頭へ戻る瞬間に、画面が急に切り替わったり、同じ説明が途中で途切れたように見えたりしないかを確認します。制作会社には「一周の終わりが分かる演出にするか」「繰り返してもつながって見える形にするか」を伝えると、編集方針が決まりやすくなります。

複数の動画を順番に流す運用なら、各動画の前後に黒画面やタイトル表示を入れるか、会場側で切替時間を設けるかも確認してください。再生アプリや機器の設定は会場担当者の範囲であることが多いため、誰が当日の再生を担当するかも依頼前に決めます。

動画の長さは、ブースの滞在時間、会場の上映ルール、別コンテンツとの切替方法を踏まえて決めます。「展示会動画は何秒」と決め打ちせず、短く見た人に伝える内容と、最後まで見た人へ伝える情報を分けて構成すると、尺を相談しやすくなります。

画面比率と書き出し条件は、表示機器の仕様に合わせる

「横型で作る」「縦型で作る」だけでなく、会場が指定する画面の向き、実際に映る範囲、再生機器側の表示方法を確認します。画面いっぱいに表示すると端が切れるのか、余白が出ても全体を表示するのかで、ロゴ・字幕・商品名を置ける位置が変わります。

担当者から解像度やファイル形式の指定を受けたら、制作会社へそのまま共有します。指定がない場合は、機材の取扱説明書や施工会社へ確認し、制作側が再生テストを行える時期も相談してください。スマートフォン向けの縦型動画をそのまま大型画面へ流せるとは限りません。用途が複数あるなら、展示会用とSNS用の構図・書き出しを分ける必要があるか、見積もり時に確認します。

制作会社へ渡す依頼メモ

会場から聞いた情報は、次の形で一枚にまとめます。空欄を想像で埋めず、「確認先」と「回答期限」を残しておくと、未確定条件を制作側と共有できます。

項目記入する内容
動画の目的来場者に何を知ってもらい、次に何をしてほしいか
視聴者・設置場所来場者の属性、ブース内外、画面までの距離の目安
会場・施工条件画面の向き・表示領域・解像度、音声ルール
再生条件ループ方法、他動画との順序、担当者、テスト可能日
素材・出演商品素材、ロゴ、出演者、使用許可の確認状況
納品条件指定形式、容量上限、ファイル名、提出方法
利用範囲会期、会期後のサイト・SNS・広告利用の希望
社内確認商品情報の確認者、権利確認者、最終承認者

依頼文の例は次のとおりです。

展示会ブースで無音再生する商品紹介動画を相談したいです。横向き画面の解像度と納品形式は会場へ確認中です。1本を連続再生する予定ですが、ループのつなぎ方と会場でのテスト方法も含めて相談したいです。会期後に自社サイトへ掲載する可能性があるため、音源・素材の利用範囲を見積もり時に確認させてください。

これは記入例です。確定していない仕様を確約する文面ではありません。

展示会用と商品紹介・SNS用は、伝える目的を分ける

展示会の動画は、ブースを通りかかった人が数秒見ても要点をつかめることが大切です。一方、商品紹介動画は商品理解や購入検討、SNS向け動画は各媒体の視聴環境に合わせた情報の見せ方が中心になります。同じ素材を再利用する場合も、画面比率を変えるだけでなく、冒頭で伝える内容や字幕量を用途別に調整する必要があります。

依頼内容がまだ「何を作るか」まで固まっていない場合は、用途・必要な撮影・納品物を先に整理してください。会場条件・希望納期・必要な納品物を、冒頭で紹介した制作相談先へ添えて相談します。

よくある質問

会場の画面仕様が分からないまま、制作会社へ相談できますか?

相談はできます。その場合は、画面の向きや解像度が未確認であること、会場への確認先と回答予定日を伝えます。仕様確定後に構図や書き出しを決める必要があるため、納期は会場条件の確認日も含めて相談してください。

展示会動画の制作を頼めば、会場での再生も任せられますか?

動画制作と会場機材の設置・操作は別の業務です。再生担当が誰か、当日の接続や再生確認を誰が行うかは、主催者・施工会社・制作会社それぞれの対応範囲を事前に確認してください。

展示会後にSNSでも使う場合、同じ動画をそのまま投稿できますか?

利用先の画面比率、尺、字幕、音声、素材の利用許可が合うかを確認します。展示会用の横型動画を縦型SNSへそのまま載せると、重要な文字や商品が切れることがあります。会期後の用途も発注時に伝え、必要な編集・納品が見積もりに含まれるか確認してください。

展示会で流す動画の長さは決まっていますか?

会場ルールやブースの見せ方で変わります。主催者の上映時間指定があればそれに従い、指定がなければ、通路から一部を見た場合と一周見た場合で伝える情報を分け、長さを制作会社と相談してください。

依頼前に会場条件を一枚に集める

展示会動画の制作では、音声、ループ、画面比率、納品形式を別々に決めるのではなく、会場の再生条件と動画の目的を合わせて依頼します。会場からの回答が揃わない項目は未確認のまま共有し、機材運営や当日の再生を誰が担当するかも切り分けてください。

企画・撮影・編集・納品の相談時には、会場条件の依頼メモ、希望する用途、必要な納品物を添えてください。

参考情報