企業PRのショート動画は、会社の情報を短く詰め込む映像ではありません。見た人に「何をしている会社か」「自分にどんな関係があるか」を一つ理解してもらい、次の行動へつなぐものです。
制作を依頼する前に、①誰に見せるか、②一番伝えたいこと、③見た後の行動、④使う場所、⑤必要な素材を決めておくと、構成と見積りの話が進みます。内容がまだ曖昧でも、最初の相談で一緒に整理できる範囲はあります。
会社の説明より「見た人の疑問」から始める
会社PR動画で伝えたいことを考えると、創業年、事業内容、代表メッセージ、拠点、実績と情報が増えがちです。しかし、短い動画に会社案内を縮めても、見た人が自分に関係する点をつかめないことがあります。
まず視聴者を一人に絞り、その人が動画を見る場面を考えます。取引先候補なら「この会社は何をどこまで頼めるのか」、求職者なら「入社したらどんな仕事をするのか」、展示会の来場者なら「このブースで何を見られるのか」が最初の疑問です。
その疑問への答えを動画の中心に置き、会社の沿革や複数のサービスは、今回の目的に必要なものだけ残します。会社情報を削るのではなく、見た人が判断する順に並べ替える作業です。
| 視聴者 | 最初に知りたいこと | 動画で伝える一例 |
|---|---|---|
| 取引先候補 | 何を依頼できるか | 対応する仕事と、依頼後の進み方 |
| 求職者 | どんな人と何をするか | 仕事の場面と、チーム内の役割 |
| 展示会の来場者 | 自社の課題に関係するか | 解決する課題と、製品・サービスの使いどころ |
これは構成を考えるための例です。実際の業務内容や提供範囲は、社内で確認した事実に置き換えてください。
伝える順番は「相手の状況→答え→根拠→次の一歩」
短い動画では、冒頭にロゴや会社沿革を続けるより、見てほしい相手とテーマを早く示す方が内容を理解しやすくなります。以下は会社紹介ショートの構成例です。秒数は目安であり、用途や掲載先に合わせて調整します。
| 順番 | 画面に入れる内容 | 制作前に決めること |
|---|---|---|
| 1. 呼びかけ | 誰向けの動画か | 視聴者を一種類に絞る |
| 2. 課題・問い | 相手が知りたいこと | 視聴者の言葉で一文にする |
| 3. 会社の答え | 何を提供しているか | 実際の業務範囲を確認する |
| 4. 根拠になる場面 | 人・設備・仕事の様子など | 撮影できる場所・人物・素材を確認する |
| 5. 次の行動 | 詳細を見る、相談するなど | 掲載先で実際にできる行動を選ぶ |
例えば「製品を作っています」だけでは、取引先候補が知りたい対応範囲は伝わりません。「小ロットの相談を受け、試作から量産までどこを担当するか」のように、具体的な問いに答えると、会社の紹介が相手の判断材料になります。記載する工程や実績は、社内で確認できた範囲に限ります。
掲載場所を決めてから、縦横・尺・納品形式を指定する
同じ動画でも、SNSの投稿、ホームページ、営業資料、展示会のモニターでは、視聴者の状況が異なります。スマートフォンで音を出さずに見るのか、営業担当と一緒に見るのか、会場で通りすがりに見るのかを先に決めると、画面比率や字幕、終わり方を選びやすくなります。
- SNS投稿で使う:縦型か横型か、字幕の有無、投稿アカウントと掲載予定を伝える。
- ホームページや営業資料で使う:ページや資料のどこに置くか、音声ありで視聴できるかを伝える。
- 展示会で流す:音声を出せる環境か、無音でも内容が分かる必要があるか、繰り返し再生するかを決める。
複数の媒体で使うなら、納品時に必要な縦横比・解像度・字幕版の数を見積り前に相談します。一つの完成動画を別サイズへ切り替えるだけで足りる場合と、媒体ごとに冒頭や字幕を調整した方がよい場合があります。転用できるかは、撮影素材・編集内容・各媒体の仕様を見て判断します。
発注前に5項目をメモする
すべてを決めてから問い合わせる必要はありません。次の項目に分かる範囲で答えると、制作会社は確認事項と見積り条件を整理しやすくなります。
- 目的:会社を知ってもらう、問い合わせを促す、採用候補者に仕事内容を伝える、など。
- 視聴者:顧客候補、求職者、展示会来場者など、最も見てほしい人。
- 掲載先:SNS、ホームページ、営業資料、展示会など。複数ある場合は優先順位。
- 伝えたい事実:サービス内容、仕事の流れ、設備、担当者など。公開可否も確認する。
- 制作条件:希望本数、撮影場所、出演者、手元にある写真・映像、希望納期。
| 依頼メモの例 | 記入例(仮) |
|---|---|
| 目的・視聴者 | 展示会の来場者に、製品の使い方を短時間で伝える |
| 掲載先 | 会場モニター。音声なしで流す |
| 伝える一文 | どんな課題に使える製品か |
| 撮影できるもの | 製品本体、操作する手元。社員の顔出しは未確認 |
| 希望条件 | 縦型・横型の要否、必要本数、使用開始日を相談 |
記入例は架空の想定です。実際の相談内容や事例ではありません。出演者がいる場合は、撮影前に本人の同意と公開範囲を社内で確認します。
見積りは制作範囲と利用条件を揃えて比べる
「動画一式」の金額だけを比べると、企画、撮影、編集、字幕、修正、納品データの条件が違っていても見分けにくくなります。各社へ同じ依頼メモを渡し、次の項目を分けて見積りに含まれるか確認してください。
- 構成案の作成、撮影、編集のどこまでを含むか
- 撮影場所・撮影日数・出演者の手配を誰が担うか
- 字幕、ナレーション、BGM、縦横別データの納品有無
- 初稿確認の回数と、修正・撮り直しの扱い
- 公開先、二次利用、素材データの受け取り条件
- 交通費・特急対応など、別途費用が発生する条件
料金を確認した2026年11月2日時点で、LEAD ONEのショート動画制作ページは、構成案・撮影・編集・納品を含む制作を1本8万円から(税別・概算)と案内しています。最終金額は尺、撮影規模、編集内容などを確認した見積りで決まります。プランや条件は更新されるため、具体的な金額と納期は現行ページで確認してください。
会社PR動画の相談前によくある質問
会社の情報がまとまっていなくても相談できますか?
相談できます。目的、見てほしい相手、掲載場所のうち、決まっているものだけ先に伝えてください。話し合いながら、動画に入れる情報と別ページに任せる情報を整理できます。
1本の動画を複数のSNSで使えますか?
素材や画面比率、掲載先の仕様によって変わります。最初に使う媒体をすべて伝え、共通素材で対応できる部分と、媒体ごとに編集が必要な部分を見積り時に確認してください。
会社紹介動画に実績や数字を入れるべきですか?
視聴者の判断に役立ち、公開の許可と根拠を確認できる情報なら候補になります。数値だけを並べず、その数字が何を表すかを説明してください。確認できる根拠や公開許可がない数字・顧客名は掲載しません。
伝えたい相手と掲載先が決まったら、見積りを相談する
企業PR用のショート動画は、会社の情報量ではなく、視聴者が知りたいことと次の行動から設計します。まずは「誰に見せるか」「何を一つ伝えるか」「どこで使うか」を一枚のメモにして、制作範囲・納品形式・利用条件を揃えて相談しましょう。
LEAD ONEの対応内容と料金は動画制作サービスの案内で確認できます。具体的な制作条件がまだ決まっていない場合は、問い合わせフォームから目的・掲載先を分かる範囲で相談できます。

