「ショート動画って何秒で作ればいいんですか?」
ショート動画の制作依頼を受けるたびに聞かれるこの質問。TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reelsでそれぞれ仕様が違うので、混乱するのも無理はありません。
弊社LEAD ONEは3つのプラットフォームすべてでショート動画を運用しています。その実績をベースに、2026年時点での各プラットフォームの最大尺と「実際に伸びる長さ」を整理しました。
【比較表】TikTok・YouTube Shorts・Instagram Reels の動画仕様
| 項目 | TikTok | YouTube Shorts | Instagram Reels |
|---|---|---|---|
| 最大時間 | 10分 | 3分 | アプリ撮影: 3分 / アップロード: 15分 |
| 推奨する長さ | 15〜60秒 | 15〜60秒 | 15〜45秒 |
| アスペクト比 | 9:16(縦型) | 9:16(縦型) | 9:16(縦型) |
| 主なユーザー層 | 10代〜20代 | 25〜34歳中心 | 20代〜30代 |
| 拡散力 | 非常に高い | 高い | 中程度 |
| 収益化 | Creator Rewards Program | Shorts広告収益 | ボーナスプログラム(招待制) |
2024年〜2025年の主なアップデート
YouTube Shorts: 最大3分に延長(2024年11月)
YouTube公式ブログで発表された通り、Shortsの上限が従来の60秒から3分に拡張されました。これにより、「ショート動画では収まりきらなかった」中尺コンテンツも投稿できるようになっています。ただし弊社の運用データでは、3分フルに使った動画より60秒以内の動画のほうが視聴完了率は高い傾向にあります。
Instagram Reels: アップロードで最大15分に対応
2026年時点で、Instagramはアプリ内撮影で最大3分、外部からのアップロードでは最大15分の動画に対応しています。ただし、15分の動画はもはや「ショート」とは呼べない長さ。実際に伸びているReelsの大半は30秒前後です。
TikTok: 最大10分だが短尺が依然として強い
TikTokは最大10分の動画に対応していますが、TikTokらしい拡散力を発揮するのはやはり60秒以内の短い動画。弊社の自社アカウントでも、15〜45秒の動画のバズ率が最も高い結果が出ています。
じゃあ結局、何秒がベスト?
結論: まずは15〜45秒で作る。これが2026年の最適解です。
短い動画ほど視聴完了率が高くなりやすく、アルゴリズムに評価されやすい。特にアカウント開設初期やフォロワーが少ない段階では、短めの動画で「完走率」を稼ぐのが得策です。
弊社のクライアント事例でも、30秒以内の動画は平均視聴完了率が75%を超えるのに対し、60秒以上になると50%前後に落ちるケースが多い。コンテンツの内容にもよりますが、「短くまとめる力」が今のショート動画では最も求められるスキルです。
コンテンツタイプ別のおすすめ尺
| コンテンツの種類 | おすすめの長さ | 理由 |
|---|---|---|
| 商品紹介・ビフォーアフター | 15〜30秒 | インパクト重視。短いほど拡散されやすい |
| How-to・チュートリアル | 30〜60秒 | 手順を見せるにはある程度の尺が必要 |
| Vlog・ルームツアー | 45〜90秒 | ストーリー性を持たせるために少し長めでもOK |
| あるある・エンタメ系 | 10〜20秒 | テンポの速さが命。短ければ短いほど良い |
| 教育・解説系 | 45〜90秒 | 情報密度を上げつつ、テロップでテンポよく |
3つのプラットフォームに同じ動画を投稿していいの?
よく聞かれる質問です。答えは「基本的にOK。ただし微調整したほうがベター」。
同じ素材を使いながら、以下のポイントを変えるだけで各プラットフォームでのパフォーマンスが変わります。
- TikTok向け: トレンド楽曲を使う。テキストは大きめ。冒頭1秒にフックを入れる
- YouTube Shorts向け: 説明的なテキストを多めに。検索からの流入も意識してタイトルにKWを入れる
- Instagram Reels向け: 美的なサムネイルにこだわる。ハッシュタグを適切に設定する
弊社では3つのプラットフォームに同時配信する際、1つの素材から各プラットフォーム向けに3パターンの編集版を作るようにしています。手間は1.3倍くらいで済むのに、リーチは3倍になるので、費用対効果は非常に良い。
ショート動画制作で避けるべき3つのミス
冒頭で説明から入ってしまう
「今日は○○について解説します」と始める動画は、ほぼ確実に冒頭で離脱されます。最初の1〜2秒で視覚的なインパクトか、意外な情報を出すのが鉄則。
テロップなしで話すだけ
ショート動画はミュートで視聴される割合が高い。テロップがないと内容が伝わらず、そのままスクロールされてしまいます。
オチがないまま終わる
「結局何が言いたかったの?」という動画は、視聴後のアクション(いいね・コメント・シェア)に繋がりません。最後の2〜3秒で「結論」や「まとめ」を出すことで、視聴者の記憶に残ります。
尺の設計まで決まったら、次は「誰が作って誰が回すか」という体制の話になります。福岡でYouTubeの制作・運用を外注する場合の費用感と進め方は、福岡企業のYouTube外注シミュレーションで具体的に試算しています。
媒体ごとの使い分けが見えてきたら、あとは自社の商圏でどう組み立てるかです。福岡での戦略設計・費用相場・会社選びは動画マーケティング 福岡|戦略・費用・会社選びにまとめました。
尺を決める前に見ておきたい、たった1つの指標
「何秒がいいですか」と聞かれたとき、弊社がまず確認するのは秒数ではありません。その1本の視聴維持率——最後まで見られた割合のほうです。順番が逆になっている相談がとても多い。
理由はシンプルで、ショート動画のプラットフォームは「短いから伸ばす」のではなく「最後まで見られたから伸ばす」設計になっているためです。30秒で7割が離脱する動画より、15秒で9割が見切る動画のほうが評価されます。つまり最適な尺とは、その内容を最後まで見てもらえるいちばん長い秒数のことです。
実務では、投稿後の管理画面で「平均視聴時間 ÷ 動画の長さ」を出して、これが7割を切っていたら次の投稿で尺を縮めます。逆に9割を超えていて、まだ伝えきれていない情報があるなら少し伸ばす。この上げ下げを4〜5本繰り返すと、そのアカウントの「ちょうどいい長さ」が見えてきます。最初から正解の秒数を当てにいく必要はありません。
正直に言うと、弊社も最初は「短いほうが伸びる」と信じて、無理に15秒へ詰め込んでいた時期がありました。結果は逆で、説明が足りず途中で離脱されて、数字が落ちた。尺を削るのではなく冒頭の1秒を削る——挨拶や前置きを落として本題から始める——ほうが効いたんです。秒数は結果であって、目標にするものではない、というのが今の結論です。
もうひとつだけ。尺は「1本の中で何を捨てるか」を決める作業でもあります。1本に3つの要点を入れると、どれも中途半端になって離脱が増える。1本1メッセージに割り切ると、必要な尺は自然に決まります。
業種別に見た「効く尺」の傾向
秒数は業種によってもかなり変わります。以下は弊社が福岡・九州の企業アカウントを運用してきた中での傾向で、絶対的な正解ではありません。ただ、初期の当たりをつける材料にはなるはずです。
- 飲食・小売: 短めが強い。商品や料理が画面に出た瞬間に伝わるため、説明を足すほど間延びします
- 美容・サロン: 施術前後の変化を見せる構成だと、やや長めでも最後まで見られます
- 建築・工務店・製造: 作業工程そのものが見どころになるので、長めでも維持率が落ちにくい業種です
- 採用: 社員が話す形式は長くなりがちですが、伝わるのは前半だけということが多く、短く切ったほうが応募に繋がりやすい印象です
- 士業・BtoBサービス: 情報量が多く長尺になりやすい一方、視聴者は結論だけを求めています。1本1テーマに割ったほうが数字が出ます
共通しているのは、「見どころが映像そのものにある業種は長くても持ち、説明が必要な業種ほど短く割ったほうがいい」という点です。逆に言えば、長く撮りたくなる業種ほど構成の設計が要る、ということでもあります。
本数と尺はセットで考えたほうがうまくいきます。短い尺に割ると1本あたりの制作は軽くなりますが、その分だけ本数が要る。どのくらいの頻度で出すのが現実的かは、TikTok企業アカウントの投稿頻度|週何本が最適かで工数の試算まで含めて整理しています。
撮り方の側から尺を詰めたい場合は、縦型動画の作り方もあわせてご覧ください。構図とカット割りが決まると、同じ内容でも自然に短くなります。
「自社の業種だとどのくらいが妥当か」を判断材料込みで知りたい方向けに、運用の進め方をまとめた資料を無料で配布しています。
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ショート動画の長さに関するよくある質問
Q1. 結局、何秒から始めるのが無難ですか?
迷ったら短いほうから始めることをおすすめします。短い尺で最後まで見られる状態を作ってから伸ばすほうが、長い尺で離脱している状態から縮めるより立て直しが早いためです。
Q2. 長い動画は不利になりますか?
長さそのものが不利になるわけではありません。不利になるのは、長さに中身が追いついていないときです。最後まで見られているなら長くても問題ありません。
Q3. 尺を変えたら、どのくらいで結果が分かりますか?
1本では判断できません。同じ構成で4〜5本出して、平均で比べてください。ショート動画は1本ごとのブレが大きく、単発の数字で方針を変えると迷走します。
Q4. 同じ動画を3媒体に出すとき、尺は揃えるべきですか?
揃えなくて構いません。ただし、媒体ごとに作り直す余力がないなら、いちばん厳しい条件に合わせて1本作り、それを全媒体に出すほうが続きます。続かない運用がいちばん損です。
Q5. 冒頭は何秒が勝負ですか?
最初の1〜2秒です。ここで「自分に関係がある」と思ってもらえないと、その後どれだけ良い内容でも見られません。挨拶や自己紹介から入るのは、この1〜2秒を捨てているのと同じです。
Q6. テロップは尺に影響しますか?
します。読み切れない速さのテロップは離脱を生むため、文字量が多いと必要な尺は長くなります。文字を減らすか、尺を伸ばすかのどちらかです。
Q7. 撮影は何分くらい回せばいいですか?
完成尺の5〜10倍が目安です。15秒の動画でも、使える素材を確保するには数分は回します。撮り足りないと、編集で尺を詰められません。
Q8. 尺を短くしたら情報が入りきりません。どうすれば?
1本に詰め込まず、本数で割ってください。3つ伝えたいなら3本に分けたほうが、1本あたりの完視聴率も、シリーズとしての接触回数も増えます。
Q9. BGMやナレーションを入れると、尺は伸ばしたほうがいいですか?
音の要素そのものが尺を決めるわけではありません。ただ、ナレーションを入れると自分が話す速度に映像が引っ張られるため、結果的に長くなりがちです。先に映像のカットを決めてから声を乗せると、余分な間が入りにくくなります。BGMは尺より、切り替わりのタイミングを映像のカットに合わせるかどうかのほうが体感に効きます。
Q10. 途中で尺の方針を変えると、これまでの投稿の評価に響きませんか?
過去の投稿がさかのぼって不利になることはありません。ただ、視聴者側から見ると「いつもと違う」と感じる変化ではあるので、いきなり全部を切り替えるより、数本ずつ混ぜて反応を見るほうが安全です。弊社でも方針を変えるときは、既存の型を残したまま新しい尺を並走させて、4〜5本ぶんの数字が出てから寄せています。
もっとも、尺を整えたところで中身が弱ければ視聴維持は伸びません。「何秒が正解か」で悩んでいる時点の課題は、実は尺ではなく企画側にあることが多い、というのが弊社の実感です。何を撮るかが決まっていれば、必要な長さは自然に決まります。企画の決め方は伸びるYouTubeの企画(ネタ)の考え方を解説しますにまとめています。
まとめ
2026年のショート動画の最適な長さは15〜45秒。各プラットフォームの上限は延びていますが、短い動画のほうがアルゴリズムに評価されやすいという傾向は変わっていません。まずは短くインパクトのある動画を作り、データを見ながら最適な長さを見つけていくのがおすすめです。
弊社LEAD ONEでは、TikTok・YouTube Shorts・Instagram Reelsの企画・制作・運用をワンストップで支援しています。ショート動画の活用を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。

