前回の記事でサムネの重要性をお話ししましたが、今回はクリック率を上げるサムネコピーの書き方を解説します。
前回の記事はこちら
先にとても大事なことを言っておきます。
“サムネイルは内容の要約ではない”
ということです。
ありがちな失敗はサムネイルをただの動画の内容の要約にしてしまうことです。
そうではなく、YouTubeにおけるサムネイルのたった1つの目的はとにかく『クリックさせること』にあります。
クリックさせるために、サムネイルにどういった文章(コピー)を書くかが非常に大事になってきます。
クリック率があがるYoutubeサムネイルコピーの書き方
人は無意識のうちに文章に行動を操作されていると言われるほど、文章は大事になってきます。
サムネイルのデザインはもちろんそうですが、文章のコピーの内容でもクリック率は何倍にも変わってきます。
今回は実際にどのようにしてサムネイルのコピー(文章)を考えればいいのか?
年間500枚以上のサムネイル画像を制作している経験から、クリック率のあがるサムネコピーの要点をまとめました。
ではポイントを見ていきましょう!
①数字・固有名詞を使う(具体性)
文章に数字や固有名詞を入れることによって、無意識のうちに反応しやすくなります。
まず、数字を入れるときのポイントはその数字にインパクトを持たせることです。
例えば、
家賃が高いマンションの部屋を公開!
→家賃150万円のマンションの部屋を公開!
というように数字を具体的することで、興味を引くことができます。
抽象度が高く漠然としすぎるものを数字を使うことである程度イメージさせることができるのです。
そのイメージが興味深ければ興味深いほど、サムネイルをクリックしてもらえる確率は上がります。
『若者必見!』と書くよりも『25歳以下の男性必見!』と書いた方が、該当する人は再生せずにはいられませんよね。
さらに固有名詞に関してですが、
・南の島の自宅を訪問
→宮古島にある自宅を訪問
・愛用のスマホを紹介
→愛用のiPhone 13 miniの性能を紹介
というように、固有名詞を入れることで、その固有名詞に馴染みのある人からすれば気になるコピーを作ることができるというわけです。
さらにYouTubeの場合、こういった固有名詞での検索に引っかかりやすいというSEO上のメリットもあります。
②あえて隠す(興味性)
人間の好奇心、興味心を刺激して効果的に再生数を獲得していくのが2つ目のテクニックです。
あらかじめ動画を視聴する前から大体の中身が分かるようにしておくのではなく、あえて部分的に隠すなどして知りたくさせるのです。
投資総額4千万円!
→投資総額○千万円!
ブルーベリーを食べて美肌に!
→〇〇を食べて美肌に!
一番気になるポイントが隠されていると、『実際どれくらいなんだろうか』と知りたい人がこの動画をクリックしてくれます。
このように、一部分を隠すことで興味を惹いたり、『なにそれ!?』と思わせるコピーを入れることで視聴者の興味を惹くことができます。
この興味性、好奇心についてはエンタメ系の有名YouTuberなどがよく使うテクニックなので、そういった動画をチェックしてみても良いかもしれません。
③常識の逆を言う(反社会性)
常識の逆を言われると、『ん!?』と思いますよね。
この心理を利用して、あえて常識的な認識とは逆のことをサムネのコピーに入れるのも効果的です。
例えば、
『1,000円のラーメン』
と聞くと、世間一般の常識の範囲内になりますが
『10,000円のラーメン』
と聞くと、一般の常識の範囲から逸れた認識になるので、『どんなものなの!?』と思うようになるわけです。
『痩せるためには食べてはいけない』
と言うのは世間の認識ですが、
『痩せるためにいっぱい食べろ』
と言われると認識の逆になるので気になるわけです。
このように、多くの人が認識していること逆のことをいうことで、注目を惹きつけることができるというわけです。
④見るメリットを明確にする(ベネフィット)
ベネフィットとは便益のことで、つまりその動画を見てどんな良いことがあるのかを明確にするということです。
人が何か行動を起こすきっかけとして「ためになるかどうか」は非常に大きな要因となります。
『この動画を見たら、こんな良いことがあるよ』というのを一言で表現できれば、視聴者はそれを知りたくなって再生せずにはいられなくなるということです。
例えば
『携帯代を半額にする方法』
というふうに書かれると、携帯代が半額になるという明確なベネフィットを提示されているので、携帯代が高いなと思ってる人には刺さるというわけです。
(もちろん動画の内容と関係のないことを書いてはいけませんが。)
この動画を見ることで、視聴者にとってどんなベネフィット(便益)があるのかを意識しながらサムネイルを作るのも効果的な手段と言えます。
⑤マイナスの感情を煽る
人間は心理的に、何かを「得たい」という感情よりも「失いたくない」という感情の方が大きく動くと言われています。
例えば、
・1万円の臨時収入を得た
・1万円を無くした
この2つのケースの場合、後者の「無くした」時の方が感情の動き方は大きいということです。
この心理を活用して「この動画を見ないと損をするのではないか…」という感情を煽るというテクニックです。
よくYouTubeのサムネに
「損をしている〇〇・危険・注意・警告・絶対ダメ」などのコピーを見かけると思いますが、これらは人間のマイナスの感情を煽っているコピーの分かりやすい例です。
伸びてるチャンネルのサムネイルをチェックする
Youtubeチャンネルを伸ばす上で、サムネイル画像に力を入れるのは必須です。
ほとんどの伸びてるYouTubeチャンネルはサムネイルをすごく考えて作っています。
一番の勉強方法はこれらの伸びてるチャンネルのサムネイル画像をチェックしてみることです。
そしてそのチャンネルのサムネイルの構成を分解して、要素を真似してみる。
これが最も手取り早く効果的な方法といっても過言ではありません。
まずはYoutubeで色んな動画をチェックして、それらのサムネイルにも着目してみてください。